先のコラムで「トレーニングの原則」というものをご紹介しました。
今回はその中から「過負荷の原則」を詳しく解説して参ります。
「過負荷の原則」を簡単に説明すると、
「日常的に掛かる負荷よりも高い負荷を与えましょう。」ということですが、
もっと簡単に言えば
「しんどいことをしましょう」
ということです。
筋トレや有酸素運動は「しんどい」と感じる負荷で実施することが大切です。
それは恐らく多くの方がそれは当たり前だと認識されておられると思いますが、
その「しんどい」と感じる強度は何を根拠にしているでしょうか?
実はまだ行けるのに「しんどい」のか、
本当に限界値を迎えたうえでの「しんどい」なのか、
実はこの心理的限界と生理的限界の捉え方が非常に重要なのです。
当たり前ですが、生理的限界を迎えるよりも心理的限界を迎える方が先です。
特に運動初心者の方の場合はこの心理的限界が早く訪れます。
これは自分の身体を守る為の反応として正常なことですからご心配なく。
しかし、初期段階で訪れる心理的限界は、かなり低い水準で訪れます。
この心理的限界値を安全な範囲で引き上げていくことが重要です。
ちなみに負荷の与え方は、目的によって異なりますが、過負荷でないと
身体が成長しないことは科学的に証明されています。
少し視点を変えて考えると、「しんどい」ことをするべきであるということが
科学的に証明されているということです。
人間の身体は、負荷すなわちストレスを与えることでしか成長しないのです。
これは心の成長ともリンクします。
何も起こらないのらりくらりとした日常では心は育ちません。
色々な刺激すなわちストレスがあるから心が豊かになります。
ストレスという言葉に当てはめれば少しずつ答えが見えてきます。
ストレスの与え過ぎは破綻をきたすということ。
心身共に耐えられない負荷には耐えられません。
ちょうどいいストレスすなわち負荷を見極めるのが難しいのです。
ちょうどよい「過負荷」が何かを見極めるお手伝いがパーソナルトレーニング。
皆様にとってちょうどよい「しんどい」をご提供致します。
いかがだったでしょうか?
次回は「漸進性の原則」について解説してまりますのでお楽しみに!