≪後編≫どうしても寝ないといけない
column
- コラム
今回のコラムでは前回に引き続き、
どうしても休まないといけないのに
眠れない状態のときになんとかして
抜け出すテクニックです。
前編のテクニックと合わせて効果は研究で証明されています。
そのテクニックとは、「全身スキャン」です
体が凝っているとき、
とくに交感神経が高まっているときに使えます。
頭の上から、一個一個の筋肉にかかっている力を抜いていきます。
それをつま先までやって、また頭に戻って力を抜いていきます。
左右対になっている筋肉は、片方ずつ抜いていきます。
僕は日常的に解剖の知識を使うので、
側頭筋を抜いて、胸鎖乳突筋、前鋸筋、僧帽筋、大胸筋、
などと筋肉を意識して抜いていきますが、
別に筋肉が意識しづらいところでは、
頭の上、頭の左右、などと、大雑把でも大丈夫だと思います。
これはできるだけゆっくり行うことがポイントです。
やってみるとわかると思いますが、
結構時間がかかりますし、
寝床に入っていても意外と力が入っていたり、
凝ったりしていることが実感できると思います。
全身スキャンも永遠にやるつもりで、
繰り返しやってみてください。
寝てしまいますよ。
これも、副作用が思いつかないばかりか、
何か準備すらいらないので気に入っています。
さらに、前回と今回紹介した方法をやって身につけておくと、
「寝られないと感じても、テクニックを使えば
いつか眠りにつくからあせらなくていい」
と思えるようになります。
つまり、テクニックを身につけることそのものにより、
寝られない負のスパイラルのトリガーとなる、
「寝られないけど寝なきゃいけない」
という思考が薄れるんですね。
「どうせテクニックを使えば寝られるし」
という感覚になります。
それにより、さらに寝られない状態に陥りにくくなる、
本当はこれが一番のメリットなのかなと思います。