ウォーキングの効果アップ術
column
2020.09.15
- コラム
大阪堀江のパーソナルトレーニングジムW-GYMが
お届けする大人気のコラムシリーズ。
今回の執筆担当は顧問医師です。
今すぐ取り入れられるウォーキング術をご紹介します。
ウォーキングの脳に対する効果は
以前からこのコラムでもしばしば紹介していますが、
今回は具体的なウォーキングの方法についての研究を紹介します。
スタンフォード大学の研究では、
大学の近くの、ディッシュというトレイルを歩いてもらった場合と、
シリコンバレーでも交通量の多い道路を歩いた場合との比較しています。
ちなみにスタンフォード大学のディッシュとはこんなところです。
スタンフォード大学研究所のアンテナが立っています。
とても美しいところですね。
僕の卒業した大学の周りは後者のケースに該当しそうです。
参加者に歩いてもらったあと、MRIで脳の活動を測定したところ、
ディッシュ(トレイルコース)を歩いてもらった参加者には、
自分を批判したり、悲しみ嘆いたりする機能と関連のある
脳の部位の活動が低下している事がわかった上に、
実際、考えるのをやめたいけどつい考えてしまうこと、
いわゆる反芻思考が減ったという結果になりました。
一方交通量の多いところでのウォーキングでは
そのような効果は見られなかったという結果でした。
この研究の差は、視界に写ってくる緑の影響や、
いちいち注意しなくてはならない自動車や看板、
建物への認知で疲労感も関与しているのではないかなと
個人的には考察しています。
僕は家の近くに大きな川と河川敷があり、
考えに煮詰まったときに、わざとその河川敷をとおるルートで
よくそこで歩きながらぼーっとする時間をつくっていて、
意識的に思考をリセットすることを習慣にしています。
が、近所の友人に話したところ、
「僕も!」「私も!」と何人かが同じことをしていました。