私の家の周りにはコンビニの数以上に
多くのパン屋さんがあります。
甘いものが欲しい時によくパンを買っていました。
しかしパンは美味しいのですが、
どうしても満腹感を得られず
ついつい食べ過ぎてしまうことに悩んでいました。
しかしある手法を使うことで、
今はほとんどパンを買わなくなりました。
実ははある症状の改善方法を参考にしたのです。
今回はそのテクニックをご紹介します。
心の中で衝動の高まりを感じた時に、
それを打ち消すために身体を突然動かし、
それを繰り返してしまうという人がいます。
チック症と呼ばれています。
患者さんにとっては、歯止めがきかず、
毎日の暮らしで不便この上ないわけです。
これは薬で治すことも多いのですが、
心理学的なアプローチが効果的なこともあります。
これは習慣逆転法とよばれます。
たとえば、ストレスがかかると、
頭の片側をビクンと動かす動きが多く見られます。
これに対して、代わりに首の筋肉を緊張させる
という逆の反応を学びます。
こうすると、抑制されることがわかっています。
これをやると、重度のチック症の子供たちで、
チック症の症状と教育をしただけだと、
18%しか改善しませんでしたが、
置き換えを行うと52%が改善したとされています。
ストレスがかかったときの
とっさにとってしまう反応に結構有効なんですね。
習慣逆転法とは、同時にできないことを利用した
習慣の置き換えのことです。
私がパンの食べ過ぎから脱却できたのも
この習慣逆転法を利用したからです。
私はパン屋でパンを買うという行動を、
コンビニで果物を買うという行動に置き換えたのです。
甘いものが欲しい時はパンではなく、
果物にするという置き換えが奏功したのです。
この様な置き換えは個人的に効果を感じているので
皆様にもおすすめします。
ただし、習慣逆転法には注意があります。
それはタバコへの置き換えです。
例えばギャンブル好きの置き換えとして、
禁煙したタバコを再開するという人がいます。
これはそもそも依存性の高いものから
また依存性の高いものへと
行動がすり替わっているだけで、
行動の置き換えにはなっていないのです。
しかもタバコの害という余計なものを
増やしているので、絶対にやめてください。
健全な置き換えが出来るように、
冷静に判断するようにしましょう。
【顧問医師】