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ブラック企業シリーズ②~過重労働と病気の(負の)スパイラル~

column

2021.03.13
  • コラム

過重労働と病気の(負の)スパイラル

W-GYMの顧問医師が現代社会の闇にメスを入れる!

「ブラック企業シリーズ」第2弾です。

 

病気でも仕事に行く?

ブラック企業での過重労働は問題になっていますが、

過重労働そのものの健康への害はもちろんとして、

病気になりやすくなっているのにもかかわらず、

いざ病気になると、

休もうとしなくなると言われています。

アメリカの調査で、

そもそもブラック企業も区別しないデータで、

成人1000人を調べたところ、回答者の62%が

病気でも出勤したことがあると答えました。

 

重症化するまで働く?

僕も研修医のとき、冬場は一晩で20人ほどの

インフルエンザ患者を診療していて、

なんとなく風邪みたいな症状が数ヶ月続いている中で、

熱もでないのでそのまま出勤していたことがありました。

病気が風邪などの自然治癒するものであれば

まだマシですが、病気によっては症状が

悪くなって重症化してからやっと休む

という状況も発生しやすくなると思います。

 

風邪に点滴、は意味がない

ちなみに、よく、ひどい風邪でも

点滴をして頑張って仕事に行ったとか

美談にしている人がいますが、

点滴=補液は風邪の治癒に対して

何の効果もありませんから、

しても意味はありません。

 

何故そこまでして働くのか?

これは僕の視点ですが、

病気で休んだら報酬を減らされるのではないか、

責任感や忠誠心が乏しいと思われるのではないか

などと恐れて休めなかったり、

これくらいでも仕事はできると思って

休まないのかもしれませんが、

体調が悪いときに仕事をすると

生産性が上がるはずがなく休むしかないので、

これは一種の思考のバイアスかもしれませんね。

 

1度休んでみては?

おすすめは、体調不良で休んでみて、

復帰した後周りの目を見てみてください。

別に問題ない場合もあるでしょうし、

もし万一周りが冷たかったら、

本当にそこで仕事を続けていくべきだろうか、

少し長期的な視点で考え直してみてください。

 

【顧問医師】

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