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姿勢チェックで姿勢が悪くなる

2021.12.9

姿勢チェック、皆様は受けたことがありますか?

様々な種類のチェック方法がある為、

その全てに言及していてはキリがありませんが、

今回ご紹介するのは良くあるチェック方法です。

そしてそのチェック方法が”おかしい”ということを

ご紹介する記事です。

 

良くない姿勢チェック法

これは非常に良くあるケースなので、

特に注意が必要かと思い取り上げます。

それは、壁に背を向けて立ち、

かかと、お尻、肩甲骨、頭が壁についているかを

チェックする手法です。

これで頭や肩甲骨が壁につかないなら猫背という

判断をされるわけですが、これは不適切です

 

人間の身体を真横から見た時、

正常な身体バランスであれば、

臀部(お尻)は最も後ろに位置する部位です。

ということは壁にお尻が付いたら、

肩甲骨や頭部はおろか、

かかとすら壁につくはずがないのです。

この時点でこのチェック法がおかしいことは

明らかになりますので

これ以上突っ込まないようにします。

 

猫背を気にしすぎて反り腰

先に述べたように、このチェック法はおかしいのです。

肩甲骨や頭部は臀部よりも

前方に位置していて当然です。

しかしそれを猫背だと判断してくるのですから、

何も知らなければその猫背の姿勢を改善しようと

努力することになってしまうでしょう。

 

そうなると猫背を気にしすぎた

反り腰の姿勢になります。

そして肩甲骨周辺や頭頸部も緊張します。

姿勢をよくしようと思ってやっていることが、

身体の痛みや不快感を呼んでいるなら、

それは本末転倒というものです。

 

そもそも姿勢ってなに?

姿勢という言葉の定義は実は非常に複雑です。

立っている姿勢、座っている姿勢、寝ている姿勢、

という言い回しからも分かるように、

今回ご紹介しているのは

ただ「立っている姿勢」のチェックです。

 

他にも動いている時の姿勢というのも存在します。

この様に考えても、壁に背を向けて立つだけで

何が分かるんだという話です。

 

ポイントは心地よいかどうか

良い姿勢の定義というのはこれまた難しいですが、

簡単に言えば辛さがない楽な姿勢、

すなわち心地よい姿勢という風に言えるでしょう。

どこかの筋が必要以上に緊張していたり、

逆に全く働いていなかったりすると、

その代償をどこかの筋が背負うことになります。

こうして身体全体の在り方がおかしくなっていきます。

 

良い姿勢というのは適切な身体の在り方とも言えます。

それぞれがそれぞれの役割を担っている状態を

作り出す事が出来れば自ずと姿勢は整います。

良い姿勢を無理矢理作るのではなく、

良い姿勢になるアプローチが重要です。

 

この様な考え方を持つだけでも、

姿勢は良くなる方へ向かいます。

 

【代表トレーナー】

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