姿勢改善に本当に必要なことを大阪堀江のパーソナルジムW-GYMが解説
column

- コラム
- 前田岳人
「姿勢改善」。
よく目にする言葉ですよね。
猫背、反り腰、巻き型、ストレートネック、左右差……姿勢に関するいろんな言葉がSNS等で散見されます。
今挙げたような言葉は医学用語ではなく俗称なのですが、今回のコラムにおいてはその辺りは割愛します。
今回取り上げたいのは、そんな「姿勢改善」と呼ばれるストレッチやトレーニングに関するお話です。
特に姿勢を何とかしたいと思っておられる方は必見です。

姿勢改善の為の取り組み……それホンマ?
よく、姿勢改善の為のストレッチとかトレーニングといった動画を見かけます。
しかしその動画のモデルさん、既に姿勢がよくないですか?
これは美脚の為のエクササイズをやっている人が既に美脚とか、くびれをつくる為のエクササイズをやっている人が既にくびれがあるのと同じような話です。
「○○な人がやっているエクササイズ」と「○○になる為に行うエクササイズ」はイコールではありません。
例えば「猫背解消エクササイズ」というのがあったとしましょう。
そしてそれを紹介する動画のモデルさんがまるで猫背でないとします。
本当に猫背の人がそれをやると、多分痛いと思います。
痛いどころかできないということもあるでしょう。
それを無理して同じ様になったらどうなるか?
もうお分かりですね?
身体を痛めます。
こういった情報というのは受け手側が注意をしておかないと、あわよくばやったものの、結局身体を痛めつけてしまうことがよくあります。
「痛い」は身体のサイン
そもそも「痛い」というのは身体からのサインです。
当然よいサインではなく、「やめてくれ」というサインです。
ちなみに「痛気持ちいい(いたきもちいい)」というのも「痛」の時点で基本的には「やめてくれ」です。
真っ当な治療の際に生じる痛みは仕方ありませんが、健康の為に取り組むことにおいては、「痛」は避ける方が賢明です。
その証拠に「痛」は「やまいだれ」の漢字です。
「痛気持ちいい」というのは確かに感じることがありますが、一種の麻薬的な快楽だと思う方が無難です。
「快」の範囲で少しずつ
人間の身体というのは心地よいと思ったことに対してポジティブに反応します。
「痛気持ちいい」ではなく「快」の感覚の中で、少しずつ姿勢改善を試みるのが鉄則です。
実際に大阪堀江のW-GYMで行っている姿勢改善の取り組みは、決して痛みを伴わず「快」の感覚の中で行います。
施術中に眠ってしまう方もおられますが、それでOK。
姿勢が悪いということは、どこかの筋肉が不必要に緊張していて、その筋肉のせいで関節のポジションが本来あるべきところから外れてしまっている状態。
本来あるべき姿勢を、ニュートラルとか中間位とか自然体と言うこともありますが、要はどこかに偏っている不自然な状態というのはどこかの筋が不必要に緊張している証拠です。
眠ってしまうということは、その緊張を司る交感神経と逆の作用(=リラックス)をする副交感神経の活動が正常化してきていることのあらわれですから、緊張が解けて眠気が襲ってくるのは正常な反応なのです。
なぜ姿勢が崩れているのか
W-GYMのような身体調整ができるパーソナルジムや整体院のような場所に行くと、それがどんな手法であれ来た時に比べて帰る頃の方が姿勢がよくなっているというのは当たり前のことです。
さすがに「何も変わらんかった」では腕が悪すぎます。
しかし、その後すぐに姿勢がまた崩れてしまうというのはよくある話。
これは、姿勢が崩れてしまっている原因を自分自身で理解できていないことが原因のひとつです。
姿勢が崩れる原因は決してひとつではありません。
筋肉の問題なのか、仕事中の姿勢の位置なのか、デスクとチェアの高さの問題なのか、家のソファの問題なのか、心理的なものなのか、その原因は多岐に渡ります。
その瞬間姿勢を改善すること自体は、それほど難しくありません。
大切なのは普段の生活の見直しなので、W-GYMではその辺りのヒアリングも差し支えのない範囲で行っています。
そんなに姿勢が問題か
最後にもうひとつだけ。
姿勢改善に関する情報というのは、ダイエット情報によく似ていて、やや過剰に煽りすぎている傾向にあります。
そこまで大きく姿勢が乱れていないのに猫背だの何だの言って、それを放っておくと大変なことになる様な言い方は流石に大袈裟です。
確かに現代人は昔の人に比べるとよくない姿勢になりがちです。
それは電子デバイスの使い過ぎや運動不足の問題であることは間違いないでしょう。
しかし煽られた結果無理をして身体を痛めるなら、姿勢は悪いけど特に生活に問題のない状態の方がよっぽどましです。
冷静に情報に触れ、「快」の範囲で少しずつ姿勢を改善し、姿勢が崩れる要因となる問題を出来るところから解消していきましょう。