疲労感の肯定!!~疲れをよいことと思うこと~
column
- コラム
今回のコラムは顧問医師担当です!
ネガティブに捉えがちな疲労感を肯定すると、
人生が大きく開けるかもしれない!
というお話です。
運動を習慣化している人を見て、
運動していない人から
「仕事を終わったあとに筋トレなんて、
疲れをしらないのかしら」
「仕事で疲れたあとに、更に運動してしまったら
更に疲れて翌日もちこすのでは?」
「休日に運動するなんて、それだけで疲れる、休日は休みたい。」
と言う言葉をよく聞くことがありますし、
僕もそう思っていました。
さらに、個人的には、
朝長距離サイクリングで出勤する人を見て、
「仕事で疲れる前に体を疲れさせるなんて
僕にはできない!」と。
その時期は、前夜にあまり眠れなくて、
朝起きて「疲れたな。」とつぶやいて仕事にいっていました。
つまり一日中疲れていたんですね。苦笑
ここでは疲労をどう捉えればいいか
ということについてお話します。
・運動の疲労感を、
「これで自分はもっと強くなれる」
と肯定的に捉える人は
「体がなまっているからもう無理」
などと思ってしまう人に比べて、
トレーニングが楽しいと感じる割合が
増加することがわかっています。
とくに換気作業閾値といって、
有酸素運動から無酸素運動に切り替わり、
激しい呼吸が必要になるとき、その現象が謙虚に現れます。
・朝「今日はつらそうだな」と考えただけで、
記憶力が下がってしまったり、
ミスが生じやすくなったり、
知的活動の効率が低下することがわかっています。
しかも、それは実際のストレスに関わらず、
そう思っただけで悪影響があります。
ストレスへの予想、それだけでデメリットが多いです。
・「お金が足りない」「時間が足りない」
などと足りない感覚があるだけで、
われわれは同様に学習に必要なワーキングメモリが
低下してしまうことがわかっています。
これらの研究は別々に得た知識でしたが、
それぞれ実践してみました。
・運動の疲れは体にいいもの、
実際疲労によって寝付きが良くなった。
・朝から、今日は辛い、仕事を早く終えたいなと
思う回数も減りました。
・体力が足りない感覚が減っていったことで、分析したり、
考察したりする作業での生産性が上がっていきました。
これは僕の考察ですが、これらの効果は
連動しているのではないかと思います。
つまり、運動したあとの疲労感を達成感に変換し、
翌日の朝の、「ストレスへの予想」が起こらないようにして、
体力が足りない感覚を減らしていくことで、
日々の活動の効率を高まった可能性があります。
しかも、運動に対して「楽しい」という感情が貼られることで、
モチベーションが維持されて、習慣化が強固に維持されます。
ちなみに、この感覚を強い記憶にするために、
記録のアシストが効果的です。
日々微妙な体の感覚を記録しておき、
それについての捉え方を変えたとき、
生活にどういった変化が起きたのかを記録しておくと、
自分の心の動きと体の動き、
そして自分が何をしたいのかが浮き彫りになってきます。
ぜひおすすめです。