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ブラック企業シリーズ③~40時間の壁~

2021.3.16

W-GYMの顧問医師が現代社会の闇にメスを入れる!

「ブラック企業シリーズ」第3弾です。

 

長時間労働とは?

長時間労働とはよく聞く言葉ですが、

果たしてそれは何時間くらいなのでしょうか。

人によっては一日10時間は仕事していて

大丈夫という人もいるし、

いや定時で帰りたいという人もいるでしょう。

 

身体に害悪な労働時間とは?

言い方を変えて、体に悪影響のある労働時間は

何時間くらいでしょうか。

実はそんな疑問をもとにした研究は

とっくの昔に行われていて答えが出ています。

 

半世紀以上前に行われた研究では

週40時間以上働いた男性労働者では、

心臓発作の発生率が通常より

高いことが分かっています。

 

この調査では、イギリスの公務員で、

心疾患の既往のない7100人を

10年にわたって観察したもので、

平均一日10時間以上働く人は、

8時間労働の場合より心臓発作の発生率が45%高く、

一日11時間働く人は67%も

高いことが分かっています。

 

これは相関関係ですが、

心臓発作を起こしやすい素因がある人が

長く働くことを好むというのは考えにくいので、

おそらくその逆でしょう。

 

40時間の壁

カルフォルニアで行われた調査では、

労働年齢の24000人以上を対象として、

週労働時間と自己測定の高血圧の間に

相関関係が認められました。

週労働時間が41-50時間の人は

11-39時間の人に比べて、

血圧が高いケースが18%多く、

週労働時間が51時間以上の人では

29%が多いことがわかりました。

 

いずれの研究でも40時間を境に

リスクが上がり始めるようです。

皆さんは、この数字をどう思われるでしょうか?

40時間というと、

フルタイムで残業をしなかったときと

同じくらいの時間です。

つまり残業が発生すると健康へのリスクが

あがっていくということです。

僕は実際の生活に当てはめると、

意外と短いんだなと思いました。

 

この結果をどう捉えるか?

これらの研究の意義は、

自分の主観的な余裕と切り離して、

客観的な数字を知っておくことにあります。

 

なぜなら、労働は職場の空気や、

上司、仕事の量などさまざまな

外からの影響で振り回されてしまいがちで、

周りに流されていたずらに

労働時間が長くなってしまうからです。

自分が体調を悪くする大体の目安を知って

自分でスケジュールを決定する

根拠をもっておく必要があります。

 

【顧問医師】