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疲れの早期発見①

2022.3.3

自分が「疲れている」と判断することは

意外と難しいものです。

疲労が早い段階で察知できるに越したことはないのに

何故こんなにも気付きにくいのでしょうか?

今回はそんな「疲れ」に関する基礎的な情報と、

「疲れの早期発見」を可能にするための情報を

お届けします。

 

何故疲れは気付きにくい?

疲れている時はアドレナリンや

その他カテコラミンと呼ばれる物質が出ています。

これらの物質が出ていると疲労感覚が薄れるので、

クリアな状態になりやすいのです。

これは生命の危機に関わる緊急時のシステムとして

私たちの身体に備わっています。

しかしこのシステムがずっと作動し続けると、

休みどきがわからない状態になってしまいます。

これが「疲れている」ことに

気付けない原因のひとつです。

 

主観に頼らず適切に判断する

ではどうすれば早い段階で

疲労を察知できるのでしょうか?

主観に頼っても仕方ないということですから、

体で現れてくる信号を拾った方が

正確に判断できると考えられます。

 

主観に頼っていると、逆に疲れていないのに

疲れたと思い込んでしまうこともあります。

これではパフォーマンスが下がってしまいますね。

 

疲労を察知する信号は、いくつか発見されています。

こちらのコラムではその中でも

比較的わかりやすいと思ったものを選んで紹介します。

ただその分かりやすさは個人によって変わる

と思いますので、参考までにしてください。

 

心拍数から疲労を察知する

今回ご紹介する指標は心拍数です。

仕事などをしすぎてエネルギー消費が高まると、

私たちの身体は心拍数を高めるように調整します。

普段のベースを測っておくと、

比較して高くなっているかわかりますよね。

 

心拍数は気軽に測れます。

15秒間時計を見ながら回数をはかり、

それを4倍した数が、1分間の心拍数、

通常シンプルに心拍数と呼ばれるものです。

Apple watchがなくても測れます。

 

これが通常より、高くなっていたら疲れていないか

どうかチェックしてみてもいいかもしれません。

しかし心拍数は体温、水分量や運動、体位等よっても

変動するものなので測定時には注意も必要です。

 

私も定期的に心拍数を測定するようにしています。

数字になるのでとてもわかりやすいです。

特に、リラックス状態で速くなっていると、

ギクッとしますね。

真の意味でリラックスできていないのかもしれません。

 

疲れを溜めると破綻する!

疲れた状態のまま休まないでいると、

いかなる人間でも燃え尽きます。

燃え尽きると、生活への被害が甚大になります。

その前に、休んでおいた方がいいに決まっています。

 

疲れすぎておかしくならないように、

心拍数をモニタリングするという習慣を

つけてみてはいかがでしょうか?

次回は「疲れの早期発見②」ということで

また別の指標をご紹介します。

 

【顧問医師】

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