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【顧問医師コラム】どうにでもなれ効果

2020.4.25

「どうにでもなれ効果」

この現象を、この言葉で言い表した人はある意味天才かと思います。

 

そもそも、三日坊主はなぜ三日坊主なのかということについて

考えたことがおありでしょうか。

いいと思って頑張ってやっていた習慣は、

休んだ時期があってもまた再開すればいいわけです。

でもそれがなぜか永遠に中断してしまう、それが三日坊主ですね。

 

「もう一度再開すればいいだけなのになぜ再開しないのか」、

「これは続かなかったからだめだった」

自分を責める心理が生じるので、それ以後やめてしまうのです。

みなさんも経験があると思います。

 

間食をしないと決めたのにもう2日目で思わず食べてしまった。

たった2日目で!もうこんな私にダイエットなんて無理だ!

 

有酸素運動をすると決めたのに、

仕事からの帰途でもう疲れてきてやる気が起こらない。

もう今日はいいか。明日もおっくうだな。

 

運動や食事習慣を継続できなかった、

もう理想の体づくりはできないといって、

その目標自体を放棄してしまうのですね。

これを、「どうにでもなれ効果」と呼んでいます。

 

この心理は、継続にあたって大きな障害になります。

なので、今後の人生で棄却してしまいましょう。

棄却してしまって問題ないということが分かっています。

 

ジョギングやると決めてなんだかんだで1か月忘れていた、

気づいた時点でまた始めればいいだけ。

 

高たんぱく食は思ったより毎日できていない、

でもできる日でもいいからやっていこう。

週3回以上やっていれば習慣は途切れない。

 

と考え、責める心を排除しましょう。

しかし、習慣が途切れたのは事実です。

これにはどう向き合えばよいのでしょうか。

 

以前お話しましたが、

習慣が途切れたシチュエーションを記録しておき、

集計したりして、どういうときに途切れやすいか把握し、

同じシチュエーションが来た時には

どう行動すればいいのか設定しておくことです。

(参考_if thenルール)

 

ここでのアドバイスは、「どうにでもなれ効果」について、

自分を責める代わりに冷静に分析して

対策を立てることで前に進むきっかけとして

利用してしまうというところです。

 

つまり、自分の行動は精神的な

修行で実行するものではなくて、

高速道路のジャンクションのように

看板で誘導されるものだと考えるとしっくりきます。

 

その看板を自分で考えて設定したり、

分岐点を少なくデザインすることによって、

無理なく目的地に行くことができるようになります。

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