2021年初回のコラムにして
「おいおい友達を裏切るってことですか？」
という疑問が湧くと思いますが、
そうではありません。
むしろ逆です。
僕たちの性格や判断は、
周りの人間関係によって大きく影響されています。
たとえば、
周囲にジャンクフードで太った人が多くなると、
自分もそういう食品を多く食べるようになり、
太りやすくなることがわかっています。
食べ物の選択でさえ影響を与えてしまうんですね。
だから、付き合う友人によっても
僕たちの身体が変わりえます。
我々はつくづく色んなものに
影響されやすいようにできているんです。
ずばり、みなさんは、行きたくない飲み屋にいって、
食べたくもない食事を食べて、
聞きたくもない会話を聞く、
そんな時間を過ごしたいと思いますか？
自分にとって違和感を感じる人間関係を
何とかするのではなくて、
それらと意図的に疎遠になって、
自分の人間関係を選択する方が
結局良いことがわかっています。
その方が自分の身体の健康や、
幸福度につながってくるということが
わかっているからです。
そうなると、同時に、
本当に大切な人のために時間を使えるようになります。
どうでもいい飲み会を秒で断って、
会いたい人に足を伸ばして会いに行けるわけです。
ここからは僕の経験ですが、
不要な人間関係をポイすると、
自分にとって大切な人間関係の密度が
どんどん濃くなって自分は孤独じゃない
という感覚が強くなってきました。
結果的には、今僕の友人では、
「ダイエットしなきゃいけないけど、
食べちゃうんだよね」
といった発言をしながらポテチを
食べる人はいなくなって、
自分の体のことをわかっていて、
ちゃんと自分で決められる人ばかりになりました。
そうなると、身体を考えてどう生活を工夫しているのか
という話になりやすくなり、理解が深まるし、
一回一回の会話で得るものが多くなってきました。
執筆：顧問医師