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何十年も運動していなくても運動した方がよい理由

2020.8.4

筋トレの効果を科学的に解明しようとする研究が

まさに世界中で沢山行われていますが、

とある研究によると高齢者でもトレーニングを適切に

行えば筋肉量を増加させることが可能であるとのことです。

つまり、運動やスポーツなどに取り組むことに

年齢制限などないということです。

また、運動をすることがメンタル面でも非常に

よい影響があることも明らかですから、

何歳からでも運動を始めた方がよいということになります。

以下、大阪堀江W-GYM顧問医師の寄稿コラムから、

その理由を見ていきましょう。

 

50代、60代になってから運動を始める方がいます。

僕が最初に出会ったのは、以前の職場の上司でした。

50歳になるまでは運動も全くしたことがなく、

メタボリックシンドロームでお腹も出ていたらしいのですが、

50歳になってから、長距離走をはじめてフルマラソンを

完走するまでになられました。

現在60歳を過ぎて、筋力トレーニングを継続しておられ、

ジムの更衣室で見た体幹はムキムキでした。

 

実はこういう50代、60代になってから

運動を始める方が少なからずいます。

僕の母もそうです。

 

私達が快感を感じる脳の報酬系という回路の、

報酬を感じるドーパミン受容体というシステムは、

加齢によって減っていきます。

そうなると日常の喜びを感じにくくなります

高齢者のうつ病を医療者はよく経験するのは、

近しい人との死別など環境の変化もありますが、

脳の加齢による影響があります。

 

運動にはこの減少を防ぐ効果が証明されており、

年齢による減少をほとんど抑えることができると言われています。

若い頃は運動嫌いだった人でもなぜか歳を取ると

運動したくなるのも、運動によって、日々日常の喜びや快感を

感じやすくなったりするからかもしれません。

母にはこの研究は紹介していませんが、自分から

「運動してからいろいろなことが楽しくなった」

と話しています。

 

先日ひっそりとした夕方に、京都の貴船神社という

古い神社に参拝しにいきました。

川のせせらぎと涼しいそよ風の中、細い道を歩いていると、

あるお店の壁に標語が貼ってありました

(もともとは非行少年の更生のための標語らしいのですが、)

 

「今がすべての出発点」

 

僕もそう思います。

長らく運動不足の方や持病のある方は、ハードな運動は無理でも

出来る範囲の運動を実施すればよいのです。

運動本来の目的は決して美ボディになることではないのですから……。

 

「今更・・・」とは思わず、思い立ったときが始めるときだと思います。

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