「人間の身体は全て繋がっている。」
恐らくこの事実に異論がある人は少ないでしょう。
２週間前のコラムでは
身体全体の連なりについて書きましたが、
今回は身体と心の連なりについて考えていきます。
例えば人前で喋ることに慣れていない人が
いざスピーチを頼まれると緊張して
身体もガチガチになるとか、
不安な気持ちになると背中が丸まってくるとか、
逆に自信がついてくると
背すじがシャキッとするとか、
ホッとするとまさに肩の荷が下りるように
身体の緊張が解けるというのは、
誰しも経験があることと思います。
また例えばお腹が痛いと
満足にトレーニングできないのも
容易に想像が出来ますね。
そうです、身体と心は明らかに繋がっているのです。
この様にして考えていくと、
パーソナルトレーニングと言うのは
確かに身体をどうにかこうにか
するものではありますが、
結局のところそれは内臓だったり
心だったりと連関する
働きかけであることが分かります。
つまり原因はよく分からないけど
氣持ちが乗らないとか、
なんだか鬱積しているとか、
そんな時は運動をすると
何かしらの解決になる可能性があるということです。
しかし、ここで注意しなければならいことは、
運動をやりすぎないことです。
確かに運動をすると非常に氣持ちがよくなります。
不思議なものでハードな運動も
心地よく感じることがありますし、
それ自体はものすごく悪いことかと
言えばそうでもありません。
しかし氣持ちがよいことには代償があります。
よくあるのが翌日の激しい筋肉痛です。
運動していた時は氣持ち良かったのに
今となっては歩くのすらままならない
なんてことが起こります。
ここで思い出して頂きたいのは、
全ては繋がっているということです。
この時、神経系や内臓にも
負担が掛かっているのです。
分かりやすく例えるなら、
お酒を呑んでいる時は
めちゃくちゃ氣持ちよく感じていても、
翌日に二日酔いが残るみたいなものです。
氣持ち良いことがすなわち身体に良いこと
とは限らないのです。
全ては繋がっているということを、
知っておくだけで行動が変わります。
トレーニングのやりすぎも防げますし、
もちろん運動不足も防げます。
ハードな運動が好きという場合は、
当然ハードな運動をするとよいでしょう。
しかしケアはお忘れなく。
何かと心的な負担が掛かりやすい現代社会ですから、
そもそも身体的にも負担が
掛かっていると考えておきましょう。
当店で「鍛える前に整える」
ということを常々申し上げているのは、
こういった話からも繋がってくることなのです。
全ては繋がっています。
【代表トレーナー】