【顧問医師コラム】いやなことがあったら、運動しよう
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- コラム
大阪堀江のパーソナルジムの顧問医師による寄稿コラムです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、
外出の自粛や他にも色々な不安が巡る昨今ではありますが、
心を少しでも穏やかに過ごすために、
いつも通りジムに行くのは難しいかもしれませんが、
上手に運動を取り入れるとよい、
というお話を分かり易く解説して頂きました。
以前僕の仕事がとても忙しく終電まで毎日働いていたとき、
家に帰ってすぐ寝るのですが、仕事のストレスでなかなか寝付けず、
気晴らしをして逆に睡眠時間が更に短くなってしまう
という悪循環に陥っていました。
慢性的な睡眠不足、睡眠時間短縮は
人生のあらゆる局面で悪い影響を与えます。
これは決して褒められたことではありません。
このとき、
「運動するのはいいことなのはわかっている、
でもしている時間なんかないよ!
休む or ストレス解消がまず必要だよ。」
と思っていました。
よくマッチョな人が、
「ストレスがあれば筋トレすればいいんだ!」といいますが
(今の僕には個人的にはすごく気持ちがわかります)、
普段運動していない人が
「筋トレ?仕事と同じくらいやる気おこらん」
となってしまうかもしれません。
たとえ運動習慣がなくても、
頭から離れない慢性的なストレスを一旦断ち切るにも
運動が有効ということがわかっています。
20分間ランニングをするだけで、
頭の中をぐるぐる回っていた思考がリセットされ、
軽くなることがわかっています。
僕の感想としては、運動していると余計なことが考えられなくなり、
囚われている思考が体を動かすことにフォーカスされます。
それの結果、懸案事項との心理的な距離が生まれ、
ストレスが軽くなったり、
客観的な視点が生まれやすくなる印象があります。
例えば、ベンチプレスを上げているときに、
仕事でミスった後悔などを思い出していると、
バーが胸に落ちてきますから、
目の前のバーに全力で集中するしかなくなります。
そうすると、お酒を飲んでも、Youtubeを見ても、
人と話しても頭にこびりついていた思考が、
強制的にOFFになります。
ただ、思考を切り離すにはある程度時間がないと
もどってしまうという感覚もあり、
ベンチプレスをしばらく全力で上げるのは難しいので、
ランニングを20分行うという時間は意味があると考察しています。
僕もやっていますが、おすすすめとしては、
以前お話したif then プランニングで、
ストレスを感じたらランニングするということに決めてしまう、
そしてそれは一日の運動ノルマを同時に満たすことにして、
カレンダーに丸をつけてしまう。
ストレスそのものを運動の習慣化のステップにしてしまう方法です。