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本当の美味しさとはなにか②

column

2020.06.27
  • コラム

前回のコラムでは、

パーキンソン病を患っている

70歳男性の症例をご紹介しました。

今回はその続きです。

シリーズでお届けしておりますので、

是非、前回記事をお読み頂いた上で、

以下より続きをご覧ください。

 

 

この70歳男性に襲った症状の犯人は

病気ではありませんでした

 

パーキンソン病は、

脳内のドーパミンの分泌細胞の変性が起きて、

その分泌量が低下するメカニズムで起こります。

ドーパミンは運動に作用するホルモンです。

 

研究者たちは考えました。

ドーパミンの分泌が減少しているのであれば、

補充すればよいのではないか。

そうして作り出されたのが

L-DOPAを代表とした抗パーキンソン病薬です。

彼はその内服をはじめました。

 

ところが、このようにドーパミンには、

快感を感じたとき、

欲求を刺激する機能もあることがわかったのです。

これらの症状は薬の副作用だったのです。

 

つまり私達が、何かを「ほしい!」と感じるとき、

ドーパミンが分泌されているわけです。

さらに踏み込むと、

ドーパミンは、ほしい>好き

という衝動に強く作用しています。

 

私達が快感を感じるとき、

その快感が強ければ強いほど、

もう一度その快感を感じたいがために、

同じ行為をします。

ですが、ここが悩ましいところで、

回を追うごとに感じる快感は減っていきます。

脳が刺激に対して鈍感になっていくのです。

減っていくために、追い求めて、

繰り返してしまいます。

これを病的になるまで繰り返した状態を依存症といいます。

 

依存症という言葉から離れると、

同じメカニズムは普段の私達の

日常生活で常に起こっています。

俗に言う「中毒性のある」ものに

私達はこのメカニズムで反応しています。

 

ここからは僕の考察ですが、

快感をベースとした行為を繰り返すことは、

その種類がどんなものであれ、

自分の身体に害を与え、

ときに破滅させることになってしまう

という点で共通しています。

 

言い換えれば、ギャンブルやゲームといった

身体に直接関係がないものでなくても、

そうなると考えられます。

たとえば、ゲームをして長時間座っていることで

肺塞栓症になって死亡したケースもあります。

 

そこまで行かなくても、

自分の身体の事を考えられなくなって、

病気に気づかなくなる、

理性的な判断ができなくなって、

身体を動かしたり、

健康の維持に不可欠な習慣が形作られなくなっていく、

あるいは消失してしまうといったことが考えられます。

 

運動を習慣づける、栄養のある食事をとる、

十分な睡眠といった皆さんの目指す

体作りに邪魔をする存在と言えます。

ですから、ぜひそのメカニズムを深く理解し、

対策を考えましょう。

 

つづく

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