読者からの質問にお答えします!
column
2021.01.26
- コラム
質問が来た!
このコラムを担当して10か月ほど経ちました。
週2回80個ほどの記事をかきました。
いつもお読み頂きましてありがとうございます。
そこで嬉しい反応がありました。
記事に対してご質問が来たのです!
先日投稿した記事
に関して、ご質問をいただきました。
鋭いご質問でしたので、シェアいたします。
どんな質問だったか?
こちらでは3歳時での短い睡眠時間が
10.5時間未満であると、小児の肥満の
危険因子になるという研究を紹介しました。
質問は、10.5時間は連続の睡眠時間、
もしくは、昼寝を含んだトータルの時間の
どちらを意味するのかというものでした。
回答します!
原著の研究では、
睡眠時間がsleep durationと記載されていて、
日本語の直訳では「睡眠持続」という意味で、
文字通り一般的には夜の睡眠を指します。
昼寝はnapと呼び区別しています。
素晴らしい質問!
このご質問は、科学で得られた知識を
実際の生活に活用するのに必要なプロセスを
しっかり踏まえておられることがわかります。
研究で推奨されている睡眠時間が実際の生活の中で、
一体どの時間のことなのか、しっかり理解したうえで、
今は少ないようだ/十分だといった判断ができますし、
その研究の結果が生まれた条件が自分に
あてはまっているかどうか見極めることができます。
研究の条件や、結果の意味するところを
より正確に理解することで、
日常生活に応用しやすくなります。
研究結果の受け取り方
科学研究はインパクトが大事としている
ところもあるので、結果のうわべだけが
広まってしまう傾向がありますが、
どのような条件でその結果が得られたのか
というところを踏まえての
インパクトということになります。
読者の方々も考えるレベルの高い方々が
おられるということがわかって、
とてもうれしく思います。
【顧問医師】