トレーニングの原則【漸進性】
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- コラム
トレーニングの効果を引き出すための原則を紹介するシリーズ。
これまで【総論】と【過負荷】、【個別性】についてそれぞれ解説してきました。
本日ご紹介するのは「漸進性の原則」です。
漸進って?
トレーニングの原則の中で最も一般的な用語ではないのがこちら。
「漸進」は「ぜんしん」と読みます。
ときどき「斬新(ざんしん)」と読み間違えますのでご注意を。
「ざんしん」な種目をしてはいけないというのがひとつの答えでしょうか。
「漸進」は、「少しずつ進む」ということを意味します。
まずは自分の立ち位置を知ること。
最近は有名人が筋トレをしている場面がテレビやネットで流れる時代です。
これは我々のワークアウトへの氣持ちを高めてくれるのでとてもよいですね!
しかし、彼らが実践している種目を自分自身が正しく実施できるかは
よくよく考える必要がありそうです。
彼らは日々かなりの鍛錬を積んでいますし、
恐らくそれぞれパーソナルトレーナーと契約し、
専門的な指導を受けながら様々な種目にチャレンジしていることでしょう。
派手に見える種目でも、それを実施するまでのステップがあるのです。
いきなり難しいことができないのは何だって同じです。
足し算と引き算ができなければ、掛け算と割り算はできませんし、
算数が出来なければ数学は出来ません。
単語を知らなければ英語は話せません。
今の自分がどのレベルで何が出来るのかを冷静に判断しましょう。
出来るで出来ないは「個別性の原則」に従って考えれば大丈夫!
出来ないことは恥ずかしいことではありませんから。
まずは自分の立ち位置を知りましょう。
ステップ・バイ・ステップ
自分の立ち位置が分かればゴール(目標)までの道のりが分かります。
その道のりが階段の様なものだとすれば1歩1歩上がっていけばよい、
これが「漸進性の原則」です。
いきなり目標達成に向かって焦って走り出すのではなく、
出来る事から順に実施しましょう。
3つの原則を理解すれば安全で効果的
ここまでのコラムでご紹介した原則は3つ。
「過負荷」「個別性」「漸進性」。
これらを簡単な言葉でまとめると……
「周りと比べることなく少しずつレベルアップしましょう」
ということです。
この原則さえ守っていれば、無理な重りや無茶な種目をすることもなく、
負荷を掛けていけることがお分かり頂けるかと思います。
決して、「周りと張り合っていきなり突拍子もないこと」をせぬように。
落ち着いてワークアウトに励みましょう。
「急がば回れ」というのも真実かも知れませんね。
いかがだったでしょうか?
次回以降もトレーニングの原則について書いて参りますのでお楽しみに!
最後までお読み頂きありがとうございます!