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「自分探しの旅」とは言うけれど、あなたはいつだってそこにいる~自己内部探訪のすすめ

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2024.07.06
  • 前田岳人
  • コラム

「自分探しの旅」とは?

旅というのはいいものです。

見知らぬ土地でのあらゆる出逢いは、人生を豊かにしてくれますね。

特にW-GYMのある大阪の中心部の様な都会に暮らす者にとっては、自然豊かな土地へ出向くことは日々の喧騒から解放されることになりますし、悩み事もどこかへすっ飛んでいくかもしれません。

そこで新たな気付きを得ることもあるでしょう。

 

しかし、「自分探しの旅」というのはどうでしょうか?

いつだって自分は、あなたは、どこにいようとそこにいる。

旅先で待ち受けるのは、知らない世界であってあなた自身ではありません。

それがあなたを彩るものであっても、あなたはいつだってそこにいる。

もし「自分探しの旅」があるとすれば、それはもっと内的なものではないでしょうか?

こころとからだは繋がっている

私たちはこころを持った生命体です。

そのこころの在り方はからだの在り方にあらわれます。

「いかり肩」は穏やかではないこころのあらわれで、「肩を落とす」というとこころが沈んでいることをあらわします。

落ち着きのない人は「浮足立つ」し、落ち着いている人は「地に足がついている」。

こころが緊張すればからだ(筋)はかたくなりますし、呼吸は浅くなります。

こんな具合に私たちのこころとからだは繋がっています。

ところが、自分の身体のことだというのにこのことを感じ取ることが出来なくなってしまうことは珍しくありません。

かねてより心身の統合を目指してきた人間

心身の統合を目指す為の取り組みとして、古くはヨーガや禅などがあり、最近ではピラティスがそれにあたるものとして脚光を浴びています。

他にも例えばアレクサンダー・テクニークやフェルデンクライス・メソッド、あるいはマインドフルネス瞑想といった手法で心身の統合を図ることが、かねてより目指されてきました。

いずれもまともな指導者のもとで行えば素晴らしい取り組みです。

これらが重宝されてきているのは、こころとからだがどうも上手く繋がっていない人がかなりの数いるというか、むしろそういう人がほとんどであって、それが社会全体の問題であるからでしょう。

 

個人の集まりが共同体ですからね。

共同体の問題はつまるところ個人に帰結します。

もちろんそれは教育システムをはじめとする構造上の問題でもあるわけですが、特に自分の外側に意識が散ってしまいやすいのが社会の常ということでしょう。

外に向いた矢印を内へ

これは最早誰かの策略と言っても差支えありませんが、テレビやインターネットやSNSから垂れ流される外部情報に気を取られ、自らの内側へ意識を向ける時間が圧倒的に少ないという問題があります。

メディア側は分かってやっていることでしょう。

つまり彼らのビジネスに踊らされている状態。

 

その結果、自分と誰かを過度に比較してしまい、気にしなくていいことまで気にして、不安が増大し、こころが穏やかでなくなっていくのです。

そのこころの状態がからだにあらわれます。

しかしからだにあらわれるサインには気付くはずもありません。

だって意識の矢印がずっと外に向いているから。

心身の統合を目指す為には一旦矢印を内に受ける必要があります。

しかしそれを推奨するはずのヨガやピラティスの(自称)インストラクターでさえ、SNSでキラキラ投稿なんかをしているのですから事態はさらに厄介です。

「先生みたいになりたい」と思わせるのはビジネスとしてはありかもしれませんが、ヨガやピラティスをその様に利用するのはあまり好ましくないように感じてしまいます。

 

過剰に外へ向いてしまった矢印を、内へと向けなおすことこそが今必要なことです。

あなたはいつだってそこにいる

そんなカオスの中にあって、事態が好転すると期待して「自分探しの旅」に出るということなのでしょうか。

落ち着いて一度立ち止まってみれば、自分がそこにいることは明白です。

訪れたことのないところに自分がいたらホラーです。

 

あなたはいつだってそこにいる。

自己内部探訪のすすめ

こころの問題はからだに何かしらのサインがあらわれています。

ただ、からだのサインに気付ける様になるには多少の訓練が必要です。

自分の身体がどうなっているか落ち着いて観察するところから始めればよいのですが、最初はガイド(指導者)の言葉掛けが必要になるでしょう。

慣れてくれば1人で出来ることも沢山ありますが、まずは指導者に誘導に従うことに専念した方がよいでしょう。

1人でやると意識が散ってしまうことが多いからです。

 

この訓練は訓練と言ったものの軍人のそれとは全く異なる、寝転がっていてもできるものです。

「いかり肩」や「浮足立っている」状態に気付ける感性、内感覚を磨くことが重要です。

スポーツパフォーマンスが低迷している人も、もしかしたらこういったところに気付きがあるかも知れません。

まずはテレビやSNSといった外部情報を遮断するところから始めてみましょう。

これは自己内部探訪とでも言いましょうか、本当の意味では「自分探しの旅」になるはずです。

 

W-GYMでも取り入れている自己内部探訪に関して、次回のコラムではもう少し具体的なお話をしていきます。

既に「どんなプログラムか気になって仕方ない!」という方はセッションをご予約下さい。

きっと世界観が変わるはずです。

そう、だってこれは旅なのだから。

 

https://w-gym.jp/reservation/

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