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生涯を全うするその日まで運動するべき理由~後編

2020.11.7

高齢者でもトレーニングによる身体的な成果、

メンタルに対する改善効果があることは

このコラムの「前編」で紹介しました。

感覚に関しても運動の効果が証明されています。

 

 

加齢によって運動の反応時間は長くなっていきますが

(つまり反応が遅くなってしまう)、

身体運動が活発な人ほど、

反応時間が短くなることがわかっていて、

更に中高年アスリートを対象とした研究では、

週に2回以上運動する人が週に1回以下の人に比べて、

反応時間が有意に短いことがわかっています。

 

これは、どういうことかというと、

例えば、以前勤めていた老人ホームでは、

入居者の転倒が多かったです。

加齢による筋力の低下もさることながら、

バランスが崩れたときに反応できず力を入れるのが

遅れて転倒してしまうんですね。

もちろん、たくさんの薬を飲んでいたりしても

ふらつきが誘発されやすく危険性は上がります。

 

転倒すると、大腿骨の骨折、頭部打撲による

頭蓋内出血などの外傷とそれによる入院によって、

さらに筋力が低下したり、

認知機能が低下したりしてしまい、

負のループに落ちいいっていきます。

 

そういう危険を予防する可能性を示唆しています。

つまり、怪我と病気の負のループに陥りにくくなり、

しかもメンタルにもよいという効果が、

高齢になっても得られ続けるかもしれないということですね。

 

だから、何歳になっても運動してもいいし、

年齢を理由にやめなくていいということを示唆しています。

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