加齢によって運動の反応時間は長くなっていきますが
(つまり反応が遅くなってしまう)、
身体運動が活発な人ほど、
反応時間が短くなることがわかっていて、
更に中高年アスリートを対象とした研究では、
週に2回以上運動する人が週に1回以下の人に比べて、
反応時間が有意に短いことがわかっています。
これは、どういうことかというと、
例えば、以前勤めていた老人ホームでは、
入居者の転倒が多かったです。
加齢による筋力の低下もさることながら、
バランスが崩れたときに反応できず力を入れるのが
遅れて転倒してしまうんですね。
もちろん、たくさんの薬を飲んでいたりしても
ふらつきが誘発されやすく危険性は上がります。
転倒すると、大腿骨の骨折、頭部打撲による
頭蓋内出血などの外傷とそれによる入院によって、
さらに筋力が低下したり、
認知機能が低下したりしてしまい、
負のループに落ちいいっていきます。
そういう危険を予防する可能性を示唆しています。
つまり、怪我と病気の負のループに陥りにくくなり、
しかもメンタルにもよいという効果が、
高齢になっても得られ続けるかもしれないということですね。
だから、何歳になっても運動してもいいし、
年齢を理由にやめなくていいということを示唆しています。