ブラック企業シリーズ⑦~仕事減らしたらまずすること~
column
2021.03.30
- コラム
W-GYMの顧問医師が現代社会の闇にメスを入れる!
大人気の「ブラック企業シリーズ」の第7回目。
今回のテーマは長時間労働などの
ブラック体制と決別したとして、
減らした仕事の時間の代わりに
何をしたらいいかについて考察します。
結論から申し上げます、それは運動です。
労働時間を減らし運動時間を増やす
スウェーデンの研究で、
歯科医院6か所で実験を行いました。
・週の労働時間を2.5時間減らして運動を増やす。
・2.5時間減らして運動はしない。
・現状維持。
以上の3パターンをランダムで従業員に割り振り、
自己申告による生産性と客観的な測定値を調べ、
生産性は、単位時間当たりで処置した
患者の数でも計測しました。
結果、運動あり、なしでも
労働時間を減らした人たちは
客観的な生産性が向上しました。
さらに、運動を増やしたケースでは
自己申告による生産性が向上し、
病気欠勤が減りました。
6%働かないだけでOK
週2.5時間の労働時間の短縮は
フルタイムを40時間としてわずか6%程度です。
それで効果があるのですね。
客観的な生産性が向上するってことは、
早く仕事が終われる可能性があります。
試したことがなかったから、
昔と同じように、周りと同じように漫然と
慣習的に労働条件を決めている可能性があります。
それでは効率の悪い方法を
ずっと続けているってことです。
こういう実地に即した実験を日本でもどんどんやって、
経営判断や、働く側に生かせていくといいですね。
短く働いて、それ以上の結果がでたら、
その方がいいに決まっていますからね。
【顧問医師】