ブラック企業シリーズ8~長く働いて誘惑に負けまくる~
column
- コラム
仕事をし過ぎてなにもできない……
残業をして夜遅く家に帰ってくると、
何もできないですよね。
僕も長時間勤務が常態化していたときには、
家に帰ってからすぐに寝ないと
翌日に響いてしまうため、ほっと一息ついたり、
今日何をしたかをふりかえったりすることはもとより、
友人と過ごしたりする楽しい時間すら
ほとんどないという状態でした。
ということは、日常生活に楽しいことが
一つもないという感覚に陥ります。
人間が楽しみを感じるときとは、
何かに集中する状態ですが、
それが物理的にできないわけですね。
何もできないのにやってしまうこと
ではそういった時間も体力も
残っていないにもかかわらず、
やってしまいがちになるある行動があります。
アルコールです。
これはあまり耳にしたことが少ないかもしれませんが、
長時間労働で飲酒過多に
なりやすくなることが分かっています。
週の労働時間が49時間を超えると、
危険な飲み方をする人の人数が
1.1倍あまり増えます。
この数字を見ると大きくない
という見方もあるかもしれません。
飲酒の量が1.1倍ではなくて
アルコール依存症などの危険な飲み方が
1.1倍とは影響が強いと個人的には思いますが。
手っ取り早い快楽に負けてしまう……
ストレスや楽しみがない、体力がないという状況で、
時間もかからない手っ取り早い快楽を求めるという
人間の性質を表していると考察しています。
拡大解釈かもしれませんが、メカニズムを考えると、
ひょっとすると、アルコール以外にも
そういった誘惑に負けやすく
常習的になるのかもしれません。
過去記事も是非チェックを!
「誘惑に負けやすくなる」ことに対して
いかに対策していくかを
このコラムではさんざん紹介してきました。
依存的な習慣をなくし、誘惑に負けにくくなることで、
身体が長期的に健康に維持されやすくなるので、
みなさんはそれを目指してるはずです。
ところが、仕事を長時間してしまったら、
せっかく効果的な対策をしていても、
逆効果になっているかもしれないということです。
まずは現状をチェックしましょう
ひょっとして、ダイエットや運動の習慣化が難しく、
無駄に快感が得られる食物をやめられなくなって
悩んでいる人は、仕事の長時間化も
原因のひとつかもしれません。
チェックしてみてくださいね。
【顧問医師】