仕事の不自由さはタバコ以上の害
column
- コラム
仕事に自由度はありますか?
皆様の仕事はどれぐらいの自由度があるでしょうか?
もしかして、
資料の一字一句をチェックされたり、
外出のたびに許可が必要だったり、
休む前にみんなの前でいちいち伝えたり、
そんなことが必要ではないでしょうか?
百害あって一利なしのシステム
この様に逐一報告が必要なシステムを
マイクロマネジメントと呼びますが、
これは百害あって一利なしです。
ある研究では、
- 作業のスケジュールを好きに設定できる
- 仕事の内容を好きに選べる
- 収入や社内ルールに好きな意見を言える
といった観点で被検者が働く会社の
自由度を調べたところ、
職場の自由度が高くなるほど、
満足度が向上しストレスレベルが
下がることが分かりました。
また別の研究では以下の2グループを比較しています。
- タバコは吸うが社内の自由度が大きいグループ
- タバコは吸わないが会社の自由度が小さいグループ
この場合、後者のほうが体を壊しやすく、
慢性病にかかりやすいことが分かっています。
ゆえに、この2つのデータからは
自由がないよりタバコの方がマシとも言えます。
仕事は簡単に辞められない
これは僕の考察になりますが、
仕事は生活のためにやっているので
特に家族がいると簡単には辞められません。
そんな中で特に大きな組織に属していると、
自分で自由に決められないことが多く、
人事異動等で突然環境が変わった時に、
先述の様な身体を壊しやすい条件が
整いやすいのではないかと思われます。
またそれらが自分で制御できないことが多いです。
タバコはなんとか止められる
タバコというのはつまるところ自分の問題ですから、
習慣化のテクニックを使えば止められます。
しかし仕事はそういうわけにはいきませんね。
そう言った意味で
仕事の不自由さはタバコ以上の害と言えます。
何が健康を害するか知っておこう
自分の職場がマイクロマネジメント化しているなど
どうも違和感を感じるなら、
続けるのかの判断の後押しのために、
こういった健康を害する事実を
知ることは必要だと思います。
自分の身体の健康は自分でしか責任を取れません。
自らを取り巻いている環境が
悪い方向に陥ったときに
歯止めが利かなくなって
自分を守れなくなってしまいます。
是非こういった情報も参考にしながら、
健康なライフスタイルを構築していきましょう。
【顧問医師】