ホルミシスという言葉をご存知でしょうか？
ホルミシスとは多量に与えられると有害なのに、
少量与えられると逆に有益な作用を
もたらす現象のことです。
人間はこの現象を上手く使うことで
心身を成長させる事が出来ます。
科学的な議論はありますが、
生体に有害な放射線は強い量を当てると
生物は死んでしまいますが、
少量の量だとむしろ耐性ができる
という現象が最も有名な実験例です。
似て非なるものとして、ホメオパシーがあります。
これは病原体を知覚できないレベルに、
極端に希釈した成分を投与すると、
病気そのものが治るという現象に基づいています。
はっきり言ってしまうと、
科学的な裏付けも経験的な裏付けもありません。
ホメオパシーと違いホルミシスというのは
十分に科学的な証拠があるものです。
例えば、断食の効能もホルミシスに類されます。
全く食べないと死んでしまいますが、
適度な絶食は、エネルギー効率が変わり、
寿命が延びるといわれています。
個人的には、寿命の実感はないですが(笑）
集中力が上がるので、快適と感じます。
私たちが推奨している身体運動（筋トレも含む）
も同じようなものです。
やりすぎると身体を痛めますが、
適度な負荷であれば良い影響がありますね。
実はこのホルミシスという現象は
生体の様々な箇所に見られ、
これが無生物と生物を
分ける性質なのではと言う人もいます。
確かに人工のものはストレスを与えると、
影響がないか、壊れるかのどっちかですよね。
パソコンを蹴って、機能がバージョンアップする
ってことはないはずです。
全部は紹介していませんが、
さまざまな箇所にこの現象は見られます。
生体がもつストレスで成長する性質を利用するのは、
かなり爽快です。
自分の身体ってこんな反応をするのかと
驚かされる時があります。
もちろん、行動や環境の種類によりますが、
僕が好きなのは、ストレスを避けなくていい
というところですね。
私たちは無生物ではなく生物です。
ホルミシスという現象を上手く利用して
心身を成長させたいですね。
【顧問医師】