ダイエットをするならカロリー計算をやめてみるとよい!~堀江のパーソナルトレーナーが教えるダイエット術
column
- コラム
- 前田岳人
以前のコラムで、「ダイエットするなら食事制限をやめてみよう」というダイエット術に関することを書きました。
今回もそのダイエットについて書いていきます。
題して、「ダイエットをするならカロリー計算をやめてみるとよい!」。
え?なんで?と思われた方、是非続きをご覧ください。
カロリーって何?
カロリーというのはエネルギーの単位であり、「水1リットルを1気圧のもとで1度上昇させる為に必要な熱量」と定義されます。
うん、よくわからないですよね(苦笑)。
理系の大学に通っている人以外は「よく分からない」と感じるぐらいで良いと思います。
簡単に言えば、このカロリーが私たち人間の身体を動かす為のエネルギーになるということです。
ちなみに私たちが普段使っている「カロリー」は「キロカロリー」のことを言いますので、先ほどの定義の1000倍ということになります。
これも「よく分からない」(苦笑)。
私はもともと文系の人間なので、「よく分からない」というのが本音です。
食べ物にエネルギーがある
私たちが普段食べるものにはカロリーがあるわけですが、それはつまりエネルギーがあるということです。
そのエネルギーを使って私たちの身体は動きます。
ですから食べ物をとらないと、身体はじゅうぶんに動きません。
逆に食べ過ぎているのに動かないと、そのエネルギーをじゅうぶんに使っていないことになり、それが体重が増えていく(太る)要因となるということです。
カロリー収支という言葉があります。
これは、摂取したエネルギーと使ったエネルギーの差のことです。
これが大きくプラスになると太るということですね。
だからカロリー計算をしっかりしましょうね、ということなのです。
カロリー計算の闇
ここまでの話だと、ダイエットの為にはカロリー計算は大切だと思うことでしょう。
しかしひとつ問題があります。
私たち人間がひとりひとり違うように、食べ物だって全く同じものというのは厳密には存在しないはずなのです。
例えば鶏肉○○グラムは△△キロカロリーですという指標があります。
でもスーパーに並んでいる鶏肉はどれも違う個体です。
持っているカロリーには個体差があるはずです。
そして私たち自身が使うエネルギーも、同じ運動をしたとしても身長や体重や性別やその運動の熟練度によってみんな違います。
ですからカロリー収支というのはそんな簡単に割り出せるものではなく、あくまでも概算ということになります。
毎日厳密な計算ができる研究室にデータを提出する様な生活を送る人なんていません。
カロリー収支というのは概念としてはあってよいのですが、実際にはちゃんとできるものではないのです。
だから日々せっせとカロリー計算をしていても、実は全く違う数値を叩き出している可能性は非常に高いということです。
食事は美味しく食べよう
私たちは食べ物がなければ生きていけません。
食べ物、すなわちの命に感謝する心を忘れないでいたいものです。
そして、せっかく頂く命ですから、美味しく食べましょう。
「これは○キロカロリー」といってちまちま計算していると、食べ物が命ではない物質に見えてきます。
これではなんだか味気ないですよね。
身体を動かすことも、本来は心地よく爽快なことです。
それが「今日は〇キロカロリー消費した」という数値に囚われるのはもったいないのではないでしょうか。
体重がひとつの数字でしかないように、カロリーもひとつの数字でしかありません。
そういう心持ちで楽しく継続的に取り組んだ方が、ダイエットは上手くいくのではないかと、私たちは考えます。
美味しく食べて楽しく運動をすることを続けること。
これがW-GYM流のダイエットです。