恐怖の記憶を刻む身体
column
- コラム
みなさんは、先週起こったよいことを覚えていますか?
逆に悪かったことを思い出せますか?
多くの人は悪かったことのほうが鮮明に思い出せます。
人間がまだ文明をもたなかったころ、
ネガティブな出来事を忘れないようにして、
二度と同じ轍を踏まないように発達しています。
おそらく、我々はネガティブを
よく記憶できたもの末裔なのでしょう。
日常に起こる「突然の恐怖」
例えば、予期せず突然怒られる、
知らない間で何かが大問題になっていた、
ということはどんな人でも起こると思います。
こういった突然起こる恐怖は、
現代では生死にかかわることは少ないですが、
かなり鮮明に記憶に残ります。
不思議ですが、逆に突然起こったいいことは
思い出しにくいと思います。
脳の機能そのものの問題なんですね。
睡眠不足と筋肉痛のダブルパンチ
突然の恐怖は、同じような状況を避けるべく
脳が問題解決につぎ込まれるために、
集中力が上がって、
恐怖について頭が支配され続けます。
このストレスはかなり強く感じられ、
私たちを苦しめ続けます。
症状として、睡眠時間が短くなったり、
緊張により多くは体幹や下腿の筋肉痛になります。
体調が一気に悪くなったり、
集中できなくなったりします。
突然の恐怖は予防ができないうえ、
身体もどんどん不調になったり、
物事が適切に考えられなくなったりして、
問題が増えていくこともまた悩ましいところです。
突然の恐怖の影響からの対処法
僕も以前、仕事をきっかけに
同じような状況になりました。
日記では、その日を境に、
がくっと睡眠時間が1時間くらい短くなっていて、
仕事の集中力が続かないとありました。
とはいえ、仕事中に寝るわけにもいきませんよね。
もっとも手軽でどこでもできる方法として、
10分ほど目を閉じる方法が
有効ということがわかっています。
僕も毎日実践しました。
できれば、音や光をシャットアウトできるところで
やってもらうと効果があります。
仕事の同僚も同じような状況になやまされていて、
試したところ、即効性があったといっていました。
突然のショッキングな怖い出来事は、
直ちに僕たちの身体と脳に刻まれます。
苦しいあまりに問題そのものの
解決方法をミスったりして、
ドツボにはまることも多いです。
緊張状態を解く対処法を
あらかじめ知っておくのはとてもおすすめです。
いざというときに必ず役立ちます。
【顧問医師】