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音楽と脳卒中

column

2022.05.03
  • コラム

最近は音楽と身体の関係についてご紹介する

コラムシリーズを連載しています。

今回は「音楽と脳卒中」をテーマにお届けします。

 

脳卒中とは?

60歳をすぎてくると、

脳卒中という病気になりやすくなります。

脳卒中とは、脳の中に出血が起きたり、

血管が詰まったりして、

脳の機能の一部がいきなり失われてしまう病気です。

若い人でもなってしまう人がいますし、

全体として非常に多く見られます。

無症候性と言って小さいものが

たくさん生じる時もあります。

 

特に広範囲の血管が詰まると、

脳の機能はかなり失われます。

でも、残った脳で代償されるので、

発症直後に、脳全体に大きな変化が起こります。

完全に機能が元に戻るということは基本的にはなくて、

一部の機能が失われた状態で固定されます。

 

これは結構問題になります。

機能回復のためにリハビリとかをやって

何とか復帰できるように、

懸命な努力がなされています。

 

音楽と脳卒中

さて、脳卒中からの回復を目指す時、

ここでもやはり音楽は効果がある

という研究結果が出ています。

 

フィンランドでの研究をご紹介しましょう。

この研究では脳卒中を発症した後、

音楽を聞いた人、

オーディオブックを聞いた人、

何も聞かなかった人を比較しました。

 

音楽を聞いた人は、

口頭で読み上げられる単語の記憶テスト、

集中力テストで、他の人たちよりも

大幅な成績上昇を見せたということです。

 

また、脳自体の増大も生じることがわかっています。

音楽って、脳に良い影響があるんですね。

不思議ですね。

音楽によって脳の広範囲の機能が活性化され、

多数の領域に刺激をもたらす為に、

機能の回復が促進されるという意見もあります。

 

もちろん、これは患者を対象とした調査なので、

健康人に対しては応用できませんが、

なかなか興味深いですよね。

 

普段から音楽を楽しんでみよう

実際音楽を流すのはタダだし、

スマホが発達した今は、

どこでも好きなだけ音楽が聴けます。

街ではイヤホンをしている人が多いですが、

意外と良い影響もあるかもしれません。

 

音楽が好きだという人は多いと思います。

普段から音楽を聴いておくと

何かといいかも知れませんね。

一部の音楽家の方を除けば

「聴かなきゃ!」とならないのも

音楽のいいところですから、

普段から音楽を楽しむだけでよさそうですね。

 

【顧問医師】

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