自分の体に自信がないと痛くなる
column
2020.12.08
- コラム
痛みがあると、何かが異常だと思って
病院に行くわけですが、実は慢性痛と言って、
医学的には痛みの原因となるような
病気や障害が全く無いにもかかわらず、
痛みが続いてしまう人がいます。
本人は何か原因があると思って病院に来るけれど、
原因が見当たらず解決なく苦しんでいる
という人は多いですし、実際軽度の痛みであれば
病院に来院する数以上にもっと多くの人が
持っているのではないでしょうか。
実は痛みを感じる現象のメカニズムは極めて複雑です。
視覚の錯覚によって自分の手を大きく見せるようにすると、
その手の痛みがより感じやすくなることがわかっていて、
しかも感じやすくなる人は、
自分の体に対するイメージが悪い人が
多かったという研究があります。
つまり自分がどのように見えているか、
どのように見られているかといった
身体に対する意識が脳の活動を変化させ、
痛みの感じ方すら変えているということです。
痛いかどうかは気の持ちよう!
という簡単な言葉で片付けることは
いささか行き過ぎですが、
それに近い要素はあるわけです。
自分の身体に自信を持てないということは、
いつも自信を持てない状態かもしれません。
運動をして自分の身体イメージが改善してくると、
様々な身体の不調が軽減していくことがわかっていますが、
その一部に上記のような作用が関係してくるのでしょう。
僕もスキューバダイビングをしますが、
たまたまボートダイビングで女性の方がいて、
自分の身体が恥ずかしくて
上裸になれなかったことがあります。
それが理由ではないですが、その後鍛えるようになり、
身体イメージはすっかり変わりました。
まだというみなさんも最初は怖いですが
(全く危険はありません!)ぜひ勇気ある一歩を!