当たり前を捨ててみる~パーソナルトレーニングジムに出来ること~
column
- コラム
今回は代表トレーナーが執筆します。
私はよく「当たり前って何だろう?」とか、
「普通とは?」と言ったことを考えます。
そしていつも導き出される答えは、
「当たり前も普通も”ない”」ということ。
それはパーソナルトレーニングも同じですね。
パーソナルトレーニングと言えば
~お金編~
パーソナルトレーニングと言えば、
3か月〇〇万円ぐらいを一気に前払いして、
そのお金を払った勢いで何とかプログラムをこなしながら、
厳しい食事制限をもクリアし、
ダイエットに成功する近道である!
というのが、「当たり前」に思われている方が
一定数おられるようです。
確かにそういう手法で営業されている
パーソナルジムもありますが、
それはパーソナルジムの形のひとつにしか過ぎませんし、
むしろ「普通」ではなくなってきている様にも思えます。
一時、資金力のある大手パーソナルジムが
大々的にテレビ等で芸能人の方を起用した
広告を出されましたから、
私たちパーソナルトレーナーやジム経営者からすれば、
それは「少し前の話」とも思わなくはないのですが、
一般的な反応を見ていると
やはりその印象は未だに強いようですね。
当店の様に都度払い制でお金を頂いているジムも
多くなってきました。
結果的にどれだけお金が掛かるかや、
3か月〇〇万円というのを安いと思うのか
高いと思うのかは、お客様の価値観によるところです。
何はともあれ、パーソナルトレーニングを始めるには、
いきなりまとまったお金が必要である
ということはないということです。
パーソナルトレーニングと言えば
~プログラム編~
これもメディアの影響が大きいでしょうか。
パーソナルトレーニングと言えば、
とりあえず鬼の様なトレーナーから
しこたま追い込まれるという構図を
「普通」に思い浮かべる方も多いようです。
実際私もよく立ち飲み屋なんかで喋っていると
「え?めっちゃ追い込むんですか?」
と質問されることが多いです。
これも目的によるとは思いますが、
一般的にはそんなに追い込んだって仕方ありません。
むしろ吐きそうになるほど追い込むことは
健康的とは言えませんね。
追い込むことが目的であれば
(そんなことはそれこそ普通じゃない)
追い込むトレーニングを提供しますが、
ヒップアップの為や美脚の為なら、
まず骨格のラインを整えるところから
始めるべきでしょうし、
アスリートであっても何でもかんでも
追い込めばいいという話ではありません。
むしろ全員が追い込む様な
トレーニングをしているジムは
「パーソナルジム」ではなく
「追い込みジム」ですね。
お客様の意見なんてあったものじゃありません。
ですから、プログラムにおいても何となく
「当たり前」とされてしまっているものが、
実はそうではないということも
知っておいて頂けると幸いです。
パーソナルトレーニングと言えば
~番外編~
やたらとサプリメントを売りつけてくる。
これは良くあるみたいですね。
当店もプロテインやマルチビタミン等
一通りのサプリメントは取り扱い可能ですが、
まったく売りつけることはありません。
摂っておいた方がいいかな?
と思う方にはご提案することはあるかも知れませんが、
例えば入会金にサプリメントが含まれているとか、
毎月サプリが届くから飲めとか、
そんなことはあり得ません。
だって、要らない人に売りつけたって勿体ないですから。
当店は代わりに野菜とか果物を売っています。
これはお勧めです(それこそ普通じゃない。笑)
体重を測りまくる
当店には体重計がありません。
だって、体重って1つの指標でしかなくて、
大切なのは体型だったり服のサイズだったり、
見た目の問題か、体調の問題だからです。
ご飯を食べた直後は体重が増えるし、
忙しくてご飯が食べられなかった時は体重が減るし、
トイレの前後でも体重は変わります。
そんな不安定な指標で
一喜一憂する人を沢山見てきました。
もう見たくありません。
グラム単位で体重が増えただけで
無茶な食事制限に走るぐらいなら、
自分の体重なんて知らなくていいです。
筋トレをする
「パーソナルトレーニング=筋トレ」
というのは確かにそうかもしませんが、
身体が疲れまくっているのに
筋トレしても仕方ありませんし、
骨格バランスが崩れまくっているのに
重たいものを持っても仕方ありません。
ストレッチだけで、リラックスするだけ、
肩こりの改善、身体の動きの改善、
そんなことに終始するセッションだって
立派なパーソナルトレーニングだと当店では考えています。
「身体の専門家」と言いつつ、
筋トレしかしない人は「筋トレの専門家」ですね。
それはそれで悪くないと思いますが、
当店は「身体の専門家」が在籍しています。