視力低下の対価はどうでもいい情報
column
- コラム
視力の良し悪しは個人差があります。
ただ、視力が良い人はなるべくこの先もずっと
目が良い状態を維持したいとお考えでしょうし、
視力が悪い人はこれ以上悪くなるのは
防ぎたいはずです。
私(代表トレーナー)は昔から視力が良く、
自動車教習所の視力検査で検査員の方と
「どこまで見えるか勝負」
をしたこともあります。
しかし、初めて免許を手にした10代の頃に比べ、
確実に目が悪くなっているという実感があります。
それは単純に歳を重ねた
ということもあるとは思いますが、
もっと決定的な要因があると考えています。
それはパソコンやスマホの画面の見過ぎです。
瞬きの回数が減る!
目には涙が必要ですが、
その涙を分泌する為に人間は瞬きを行っています。
通常健康な人は1分間に20回程度の
瞬きをするとされています。
しかしコンピュータ作業中ではそれが
6回にまで減少すると言われています。
ちなみに紙の本を読むときでも、
瞬きは1分間に10回程度にまで
減少すると言われています。
近視は近代病
人間の進化の歴史を紐解いていくと、
実は読書の様な習慣と言うのは、
数百万年の歴史から見ると、
つい最近になって形成されたのではないか
と言われています。
ゆっくりと本を読むなんて、
生活に余裕がないと出来ることではないですからね。
そしてスマホやパソコンの画面を見るなんて、
それこそ最近の話です。
これは私たちの身体が(今回の話では目が)、
スマホやパソコンのみならず読書するという習慣にも
実はうまく適応できていないのではないか
ということを示唆しているのです。
手の届く範囲の距離にあるものを、
何分も、場合によっては何時間も見続ける
ということは、目にとって負担だということなのです。
ですから、近視というのは現代病の1つ
だとされているのです。
視力低下のトレードオフとして……
「がり勉君=メガネ」というイメージは
あながち間違っていないとも言えます。
ですが、視力の低下をトレードオフとして、
後々役に立つ知識や教養が身に付くならまだしも、
特に必要でもなく時間の無駄ですらある
SNSの情報が手に入るとしたら、
かなりもったいないような気がします。
確かに最近では有益な動画講座も増えました。
ただ、そういった有益なものを
自ら狙って視聴しに行っているのか、
ただダラダラと流されるがまま
特に意味もなく画面を眺めているのか
どちらでしょうか?
もし後者だとしたら、
目の健康のみならず心の健康にも
大きな影響を与えかねない問題です。
また前者だったとしても、
画面の注視を長時間続けることは
決して推奨できることではありません。
目を守るために
概ね45分程度連続で視聴したら、
一度動画をストップして、
目を閉じたり遠くを眺めたりして、
目を休めるようにしましょう。
もちろんもっと短く区切ってもOKです。
読書にしても同じことですね。
休憩タイムを作りましょう。
この時は休めるとか休憩と言う言葉は、
今まで凝視していた状況から解放するということです。
私は仕事柄長時間画面を
見続けることは少ないですが、
それでもこの様にコラムを書くこともあります。
もちろん読書もします。
私が個人的に行っている対策は、
休憩時間に軽い運動をするようにしています。
それか目を閉じるか、どちらかです。
ということで、これを書き終わったら、
ちょっとスクワットをしてこようと思います。
(寝るかもしれませんが……)
皆様も工夫して、目の健康を守ってくださいね。
その工夫が目だけでなく、
身体全体の健康に関わってくるかもしれません。
【代表トレーナー】