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ストレスと運動

column

2020.05.12
  • コラム

「ストレスは体に悪いもの、

できるだけ減らすようにしましょうと、」

よく使われるフレーズではありますが、

ストレスの中身は実は一様ではありません。

 

「プレッシャーがあったからなんとかがんばれた。」

という体験を持つ一方、

「プレッシャーでうつになってしまった。」

という経験もよく聞きますね。

 

ストレスがある事自体が、

全て悪い影響を及ぼすわけではないのです。

研究ではストレス自体の有益性も指摘されています。

では、私達に有益な適度なストレスとはどのようなもので、

うつや不安障害になってしまうような

過度なストレスとはどのようなものなのでしょうか。

 

それはストレスの持続時間によって

以下の2つに区別するとわかりやすいです。

 

①一過性で原因がはっきりしていて、

それが収束すれば速やかに消失する急性のストレス

 

②原因は解決されないまま持続的に続く

慢性のストレス

 

前者は集中力の向上や達成感などの

有益な面もありますが、

後者は、精神疾患につながったり、

肥満、糖尿病、高血圧など

生活習慣病の危険因子です。

 

人間はストレスが与えられると、

交感神経という神経の働きが強くなります。

これと拮抗しているのが副交感神経ですね。

交感神経が活性化すると、Fight and flight

日本語では闘争逃走反応と訳されますが、

自動車のエンジンをふかしているような

緊張状態になります。

睡眠や消化など現在の危機に対して

緊急性のない機能は低下します。

 

ストレス状況下では、

コルチゾールというホルモンが分泌されます。

クッシング病という病気があり、

コルチゾールが異常分泌されてしまうのですが、

この患者はこのホルモンが分泌されることで

肥満、精神障害、高血圧、糖尿病などに

かかりやすくなります。

 

慢性的ストレスは、

このホルモンの値が持続的に高くなり、

程度は違いますがクッシング病に似たような状態となり、

さまざまな健康障害を引き起こします。

 

運動はこの Fight and flightになりにくくなり、

細胞内に糖を取り込む受容体の数が増加して、

エネルギー効率が上がったり、

コルチゾールの増加を食い止めたり、

筋緊張を抑制し、

リラックスを促したりします。

運動による慢性的ストレスへの効果は

枚挙にいとまがありません。

 

仕事が激務で、遅く帰ったあと

ビールを飲んでストレス解消!

よりも

ランニングのほうが遥かに効果があります。

 

一つ厄介なのが、慢性的ストレス下にいると、

運動がストレス解消になることも

想起しにくくなってしまうことです。

 

ここからは僕の考察ですが、

学生時代はスポーツが好きだったのに、

社会人になって仕事のストレスから逆に食事が乱れ、

太っていったというような人は、

ストレスによって運動という

お金もかからない最も身近で

効率的なストレス解消法が

見えにくくなっているからではないでしょうか。

 

慢性的ストレスに負けない自分を作るためにも

ぜひ運動を習慣化しましょう。

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