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衝動を抑える「習慣逆転法」

column

2021.05.18
  • コラム

抑えられない衝動を抑えるには?

私の家の周りにはコンビニの数以上に

多くのパン屋さんがあります。

甘いものが欲しい時によくパンを買っていました。

 

しかしパンは美味しいのですが、

どうしても満腹感を得られず

ついつい食べ過ぎてしまうことに悩んでいました。

 

しかしある手法を使うことで、

今はほとんどパンを買わなくなりました。

 

実ははある症状の改善方法を参考にしたのです。

今回はそのテクニックをご紹介します。

 

チック症と習慣逆転法

心の中で衝動の高まりを感じた時に、

それを打ち消すために身体を突然動かし、

それを繰り返してしまうという人がいます。

チック症と呼ばれています。

 

患者さんにとっては、歯止めがきかず、

毎日の暮らしで不便この上ないわけです。

これは薬で治すことも多いのですが、

心理学的なアプローチが効果的なこともあります。

 

これは習慣逆転法とよばれます。

 

習慣逆転法の具体例

たとえば、ストレスがかかると、

頭の片側をビクンと動かす動きが多く見られます。

これに対して、代わりに首の筋肉を緊張させる

という逆の反応を学びます。

こうすると、抑制されることがわかっています。

 

これをやると、重度のチック症の子供たちで、

チック症の症状と教育をしただけだと、

18%しか改善しませんでしたが、

置き換えを行うと52%が改善したとされています。

ストレスがかかったときの

とっさにとってしまう反応に結構有効なんですね。

 

習慣逆転法の日常への応用

習慣逆転法とは、同時にできないことを利用した

習慣の置き換えのことです。

私がパンの食べ過ぎから脱却できたのも

この習慣逆転法を利用したからです。

 

私はパン屋でパンを買うという行動を、

コンビニで果物を買うという行動に置き換えたのです。

甘いものが欲しい時はパンではなく、

果物にするという置き換えが奏功したのです。

 

この様な置き換えは個人的に効果を感じているので

皆様にもおすすめします。

 

習慣逆転法の注意点

ただし、習慣逆転法には注意があります。

それはタバコへの置き換えです。

 

例えばギャンブル好きの置き換えとして、

禁煙したタバコを再開するという人がいます。

これはそもそも依存性の高いものから

また依存性の高いものへと

行動がすり替わっているだけで、

行動の置き換えにはなっていないのです。

 

しかもタバコの害という余計なものを

増やしているので、絶対にやめてください。

 

健全な置き換えが出来るように、

冷静に判断するようにしましょう。

 

【顧問医師】

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