運動会で走ることになったお父さんとお母さんに告ぐ~大阪堀江の陸上指導者が教えるホントのところ
column
- コラム
- 前田岳人
涼しくなってきた!運動会の季節!
10月も2週目に差し掛かり、ビルが立ち並ぶ大阪の堀江あたりもようやく涼しくなってきました。
まだ日中は暑いですが、爽やかな秋の気配を確実に感じることが出来ます。
そんな季節にあって、運動会も大変賑わっていると聞きます。
昨今はコロナの影響もあって縮小傾向にあった運動会ですが、入場制限も緩和されてお子様の雄姿を目に焼き付けることが出来るのは、大人たちにとって嬉しいことですよね。
どうやったら速く走れる?お子様編
私自身、陸上競技部出身で現役の陸上選手へのパーソナルトレーニング指導をしたり、かけっこ教室のアドバイザーやコーチに対する指導をする者ですから、この時期になると「どうやったら速く走れる?」というご相談を多くいただきます。
「どうやったら速く走れる?」は大きく分けて2つの意味合いに分類されます。
1つは「うちの子供、どうやったら速く走れる?」というものです。
これはもう「お任せください!」です。
W-GYMを飛び出して行う出張レッスンもご準備しておりますので、本気で足が速くなりたいというお子様がおられましたら、何なりとお申し付けください。
どうやったら速く走れる?大人編
さて問題はもう1つの「運動会で親が走る種目があって出場することになったのですが、どうやったら速く走れる?」というものです。
これは困りましたね。
まず、大前提として、普段まともに運動していないのであれば、絶対に速く走ろうとしないでください。
危険すぎます。
かなりの確率で怪我をします。
もっと厄介なのは、普段ジムで筋トレをしている人。
「筋トレしてるから大丈夫!」というのは幻想です。
大丈夫じゃありません。
トレーニングというのは、実施した種目という「刺激」に対して「反応」し「適応」していくことを狙います。
筋トレは筋トレという刺激で、走るという刺激とは実質的に異なるものです。
速く走る為には、普段から走っておく必要があります。
もし筋トレだけしていて速く走れるなら、今頃ボディビルダーや重量挙げの選手はめちゃくちゃ足が速いはずです。
「筋トレしてるから大丈夫!」と思って全力で走ると、普段運動をしていない人よりも大きな力が出せてしまう分、余計に危険と見た方が無難です。
現に、そういう人で走ってアキレス腱を断裂した人を知っています。
普段やらないことを全力でやるとロクなことはありません。
今年は無理せず来年に備えよう!
大人でも速く走りたいと願う気持ち、それは素敵です。
そういった方々を対象に指導をしている身としては、そういう方がまた1人増えるのはとても嬉しいことです。
しかし、怪我をしてしまっては元も子もありません。
ですので、もしそう願うなら、時間をかけて走りを身につけていきましょう。
来年の運動会に向けての取り組みなら、今がはじめ時です。
今年の運動会は潔く諦めて、来年に備えることを強く推奨します。
速く走りたい大人に贈るお勧めの記事
これは完全に宣伝なのですが、私がnoteで発表している記事に『「そこまでする!?」社会人アスリートが速く走る為の考え方~短距離選手に贈る指南書~』というものがあります。
こちらは有料記事なのですが、リリースから2週間で80部程度販売されたある種のヒット作となっております。
本当に速く走りたいとお考えの方には打ってつけの記事ですので、ご購読を強く推奨します。
どうしても走る必要のある方に贈る三箇条
今年、まだ走る予定のあるお父さんとお母さんは、以下に示す三箇条を守ってどうかご無事に運動会を終えてください。
1、全力で走らないこと!
普段運動していないなら当然身体は衰えています。
筋トレをしていることは立派ですが走りに対応した身体ではありません。
思ったよりかなりゆっくり走ることをお勧めします。
2、走り切ることが正義である!
怪我をして医務室に運ばれるのはカッコ悪いでしょう。
先生たちも忙しいですから大人が怪我をして手を煩わせるのも違います。
運動会は走り切ることが正義です。
3、健康第一!
優勝することで賞金が何百万円も出るわけではありません。
運動会が終わったら打ち上げ!
それに参加できる健康な身体でいることが第一!
追記
マスターズ陸上やまだ現役で陸上をやっている人も、運動会で調子に乗って怪我しないようにお願いしますね!