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トレーナーはムキムキであるべきか論争

2020.12.24

パーソナルトレーナーという人種は、

ボディメイクコンテストの入賞歴とか、

出場経験があるという話は

よく耳にすることと思います。

 

ムキムキなボディを仕上げた経験があるという、

その努力は純粋に素晴らしいものです。

 

あの様に身体を作り上げることは

簡単なことではありません。

 

そして見た目の印象からか、

トレーナーはコンテスト経験があって当然のように

思っておられる方も多いようにも思います。

 

今回のコラムでは、

それは実際のところどうなのかを

検証していきます。

 

結論から申し上げます。

 

パーソナルトレーナーが

ムキムキである必要は全くありません。

 

これは、トレーナーと、トレーニーの違いを

理解することで解決できる話です。

 

トレーニーという言葉は

耳馴染みのない方も多いかと思いますが、

トレーニングをしている人という意味です。

 

トレーナーはその指導者

というイメージでよいでしょう。

 

コンテストに出るというのは、

まさしくトレーニーとしての目標です。

 

トレーナーはコンテスト出場を目指すトレーニーを

サポートするのが仕事です。

 

ですから、トレーナーにコンテスト出場経験が

あるかどうかなんて、何にも関係がない話なのです。

 

確かに、コンテストに出る為に身体を仕上げた経験は、

非常に参考になる話かもしれません。

 

しかし、その経験談はあくまでも個人的な話であって、

別の個人に当てはめることができるかというと

そうではありません。

 

経験談を参考にするのは大いに良いことですが、

自分の経験だけを押し付ける手法で

トレーナーの仕事をしているのであれば

それは問題があります。

 

それからもうひとつ考えておきたいことがあります。

 

それは、トレーニングはムキムキになる為だけに

取り組むものではないということです。

 

他のあらゆるスポーツのパフォーマンスを高める為、

運動不足を解消する為、体力を維持増進する為、

肩こりや腰痛の予防改善する為、心の健康を保つ為、

気分をリフレッシュさせる為……

トレーニングの目的は枚挙に暇がありません。

 

ムキムキになるというのは立派な目的ですが、

別に目指さなくていい人も多いものです。

 

トレーナーとしても全く同じことが言えて、

ムキムキ系のトレーニング指導が得意な人もいれば、

運動が苦手な人に対して

運動の楽しさを伝えるのが得意な人もいます。

 

もちろん、仕事として運動の指導をするのですから

ある程度幅広く取り扱える方がいいのでしょうが、

ムキムキになりたいというニーズに

応えるつもりがないのであれば、

別にそれはそれでトレーナーの特色として

認めて良いものだと思います。

 

ただひとつ言えることは、

トレーナーとして探究心を持っていれば、

自分自身もトレーニングをする習慣があるのは

当然ということです。

 

探究心とトレーニング習慣のないトレーナーは

ちょっとどうかと思いますね。

これは流石に論外だと思います。

 

話を戻します。

 

探究心を持ってトレーニングを積んでいれば、

ムキムキマッチョとまではいかないにしても、

普通の人よりは良い体型になるはずです。

 

いわゆる「いい身体しているね」とか

「スマートだね」みたいな感じです。

 

いずれにしても、

ムキムキでコンテストに出ている人は

ある意味では優秀だとしても、

コンテストに出ているから

優秀なトレーナーであって、

出ていないから優秀ではない

という判断はよくありません。

 

トレーニーとしての能力と

トレーナーとしての指導力とは、

何ら関係のない要素ですからね。

 

これは他のスポーツ歴も同じことが言えます。

 

名プレイヤーが名コーチとは限らないのです。

 

私自身はもともとそれなりに

スポーツをしていた人間ですが、

トレーナーの中にはそういった経験が

全くないにもかかわらず

素晴らしい指導をする方もおられます。

 

要はお客様の為にちゃんと勉強して、

自分自身の身体もそれなりに動かしつつ、

分かりやすく指導できる人が、

いいトレーナーなのだと思います。

 

以上のことから、

体型というのはひとつのオプションに過ぎない

ということをご理解頂ければと思います。

 

もちろん、ムキムキマッチョで、

素晴らしい指導力を持った方もおられます。

 

結局のところ、ネット上のプロフィールや

写真だけで判断は出来ないということですね。

 

特にパーソナルトレーニングは

オンラインだろうとリアルだろうと、

直接のコミュニケーションが肝になりますから、

体験セッションなどを通して、

ご自分にとって「この人だ!」と思えるような

トレーナーに巡り合って下さい。

 

それは旅のようなものだと思います。

 

人は見かけによらない

……かもしれませんしね。

 

執筆:代表トレーナー