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本当の美味しさとは何か~最終回~

2020.7.4

大阪堀江のパーソナルトレーニングジム

W-GYMの顧問医師がシリーズでお届けしている

「本当の美味しさとはなにか」

ついに最終回です。

 

食べない方がいいと分かっているのに

ついつい食べてしまうものを、

どうしたら断ち切る事が出来るか?

お悩みの方にとってご参考になれば幸いです。

 

 

残業が続いてたあと、帰り道、

どこにでもあるコンビニで買える

美味しいケーキ、アイス、チキン、パン。

カフェで注文するカフェラテ。

ハンバーガーショップでセットで

一緒についてくるポテト。

特に大人になると、手を伸ばせば

わずかなお金でいつでもこれらにアクセスできます。

 

多くの食べ物は私達のドーパミンを刺激します。

とくにこれらは味わった人が

もっと食べたり飲んだりしたくなるような

作用が含まれています。

 

それは何でしょうか。

 

ある本には、これらの食べ物には

ある共通した特徴があります。

ある本の著者は「聖ならざる三位一体」

と読んでいましたが、

糖分と脂肪と塩分の絶妙なバランスです。

 

特に多すぎる糖分(果糖)は、

常習性が示唆されています。

動物実験ではありますが、

糖分を過剰に摂取したことにより、

ラットの脳にドーパミンを放出させ、

依存症を引き起こす説を強力に裏付けています。

脂肪や塩分よりも遥かに強力な

「ほしい」衝動を引き起こしえます。

 

ここで私の体験談ですが、

住んでいたマンションに

深夜まで開いているスーパーがあって、

仕事が遅くなったとき、

無性にお菓子が食べたくなり、

たくさん買って深夜まで

食べているということがありました。

このメカニズムを知ったとき、試してみました。

僕がよく買っていたのを並べてみました。

和菓子、チョコレート、アイス、

カフェラテ、ポテトチップスです。

それとは別に、フルーツも並べてみました。

 

それらを、一つ一つ味見していって、

甘さと、もっと食べたいかという

2項目を☆5つまでで採点してみたら、

スーパーで買っていたものはフルーツに比べて、

甘さ、もっと食べたい度はほとんど☆4か5。

フルーツは甘みが低く、もっとほしいかという

欲求は低いかほとんどなかったです。

これには、驚きました。

今まで何を食べていたんだろうと思いました。

 

つまりまとめると、

多すぎる糖分など、栄養が偏った食べ物は、

もっと食べたいという衝動を

引き起こすように設計されているようです。

日常にありふれていて、

すぐに手が届くところにあります。

欲求のままに口にしていると、

快感が得られにくくなり、

もっと快感を得ようとして

ストレスを感じたときなど食べたりします。

やがて、やめることが難しくなり、

悪い習慣が根付いていきます。

悪い習慣が根付くと、

メンタルも含めた身体を壊すことになります。

 

でも、食べる前からわからない場合が多いです。

ではどうするかというと、

逆に考えることがおすすめです。

 

食べてもっと食べたい!

と強く思ったもので、次回食べてみて、

1回目よりも美味しい感覚が薄かったり、

薄いにも関わらずまたもっと食べたいと思ったもの、

ストレスを感じたときに

手を伸ばしたくなったものは、

中毒性のある可能性が高い

というふうに判断できます。

 

試してみて、自分が体験したことの

記録がここでも利用できます。

新しい食事など体験したときの、

美味しい感覚、味などをメモっておいて、

2回めは期待に対して、

実際はどうだったか、などを記録していきます。

その場面になると、意思の力よりはるかに

強い衝動が働きますから、抗うのは難しいです。

しかし、記録をしておいて、

衝動がないときに冷静に振り返ってみて、

これは食べたいだけで満足感を得られないから

食べないほうが良いなと判断できるわけです。

 

次回からそのシチュエーションを避けたりできます。

例えば、残業が長かった日には、

コンビニの前を通らないといったことだけでも

だいぶ効果があります。

 

記録をして次からの行動をデザインすることにつなげましょう。

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