ウォーキングの脳に対する効果は
以前からこのコラムでもしばしば紹介していますが、
今回は具体的なウォーキングの方法についての研究を紹介します。
スタンフォード大学の研究では、
大学の近くの、ディッシュというトレイルを歩いてもらった場合と、
シリコンバレーでも交通量の多い道路を歩いた場合との比較しています。
ちなみにスタンフォード大学のディッシュとはこんなところです。
スタンフォード大学研究所のアンテナが立っています。
とても美しいところですね。
僕の卒業した大学の周りは後者のケースに該当しそうです。
参加者に歩いてもらったあと、MRIで脳の活動を測定したところ、
ディッシュ(トレイルコース)を歩いてもらった参加者には、
自分を批判したり、悲しみ嘆いたりする機能と関連のある
脳の部位の活動が低下している事がわかった上に、
実際、考えるのをやめたいけどつい考えてしまうこと、
いわゆる反芻思考が減ったという結果になりました。
一方交通量の多いところでのウォーキングでは
そのような効果は見られなかったという結果でした。
この研究の差は、視界に写ってくる緑の影響や、
いちいち注意しなくてはならない自動車や看板、
建物への認知で疲労感も関与しているのではないかなと
個人的には考察しています。
僕は家の近くに大きな川と河川敷があり、
考えに煮詰まったときに、わざとその河川敷をとおるルートで
よくそこで歩きながらぼーっとする時間をつくっていて、
意識的に思考をリセットすることを習慣にしています。
が、近所の友人に話したところ、
「僕も!」「私も!」と何人かが同じことをしていました。