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歩き方を整えてスタイルアップ

column

2020.10.15
  • コラム

今回のコラムは代表トレーナーの前田が担当します。

プロフィールをご覧頂いた方もおられるかも知れませんが、

前田の専門スポーツは陸上競技でした。

100m10秒56というベストタイムは、

我ながら一般的に見ればそれなりだと自負しています。笑

 

さて、そんな前田はW-GYMでのパーソナルトレーニングの際、

「美しく歩くことが出来れば、美しいスタイルを手に入れられる」

という理念を持ってプログラムを提供しています。

 

美脚や美尻はもちろんのこと、

肩こりや腰痛の改善にまで効果が期待できる

「美しい歩き方」を、実例を踏まえながら解説をしていきます。

 

アスリートの身体に着目してみる

好みの問題や種目特性もありますが、

一般的にパフォーマンスの高いアスリートは

スタイルが整っていることが多いのは想像に難くありません。

特に、シンプルに脚の速さを競う陸上競技のトラック種目などで

トップクラスのパフォーマンスを発揮する選手は、

非常に均整の取れた身体をしています。

 

各種目の「身体の使い方」について言及していては、

それだけで本が1冊書けてしまうほどの内容になりますので、

詳しいことは割愛しますが、ざっくりと以下の様な事が言えます。

 

パフォーマンスが高い(例えば走るのが速い)選手は、

身体の使い方が上手であって、不必要な動きをせず、

リラックスも上手であり、スタイルが美しいが、

決してスタイルを善くしようと特定の筋を鍛えたり、

過度な食事制限をしたりしていない。

 

 

アスリートの様な身体になることは可能か

これは、その種目に全身全霊で取り組む覚悟があるなら

「YES」かもしれませんが、そうでない場合の方が

圧倒的に多いでしょうし、スタイルアップの為に

競技に取り組む人なんていませんから、

一旦「NO」と答えておきましょう。

しかし、アスリートの身体をヒントに身体作りはできます。

 

ここで言うヒントとは何でしょうか?

それは、以下の様な事だと考えられます。

 

走るのが速ければ、その走るフォームは美しいはずであって、

基本的には走るフォームが美しければ歩くフォームも

同様に美しいものである。

美しい歩き方の習得は、アスリートでなくても

可能であると考えて差し支えない。

 

つまり、歩き方が美しければスタイルも美しくなる可能性が

高いということです。逆も然りです。

 

 

美しい歩き方とは①

美しい歩き方の定義は非常に複雑で、

文章で簡単に理解できる類のものではありませんが、

考え方を理解する事や、歩行動作のある局面を

切り取った話なら文面でも可能です。

 

まず、先に述べた「パフォーマンスが高いアスリート」

に関する記述を、一般人向けの落とし込んでみましょう。

 

走るのが速い選手は、身体の使い方が上手であって、

不必要な動きをせず、リラックスも上手であり、

スタイルが美しいが、決してスタイルを善くしようと

特定の筋を鍛えたり、過度な食事制限をしたりしていない。

 

と記述していますが、これは最初の

「走るのが速い選手は」という言葉を

「歩き方が美しい人は」と置き換えるだけでよいでしょう。

 

歩き方が美しい人は、身体の使い方が上手であって、

不必要な動きをせず、リラックスも上手であり、

スタイルが美しい。

 

これならある程度の人に当てはまりそうな概念になります。

 

ここでひとつ、一般人はアスリートほど身体が絞れているか、

すなわち体脂肪率が低いかどうかという問題がありますが、

これに関しては食事の改善による影響が多いですし、

運動量を増やしてカロリー収支をマイナスにしていくという

考え方に則っても、その運動の動き方は美しくなければなりません。

(詳しくは後述します)

 

何はともあれアスリートだろうと一般人だろうと、

過度な食事制限を行うことは不要どころか有害であると、

強く訴えておきます。

 

 

美しい歩き方とは②

さて、具体的にどうやって歩けばよいのか?

 

繰り返しになりますが、文面で全てをお伝えするのは

非常に難しいのでここから先は概要だけ記しておきます。

 

①不必要な動きをしない

歩行というのはつまるところ、

人体を現在地から目的地まで移動する為の手段であり、

それは専門的には「重心移動」と表現されます。

重心がなるべく無駄な道を通らずに

まっすぐ進むように動きを習得します。

 

②リラックス

これはアスリートにとってもかなり難しい課題ですが、

やはり力んでいては動きがおかしくなります

歩きの場合、力んでしまうと肩回りの筋が緊張し、

無駄に前腿やふくらはぎの筋肉を使い

更には猫背になりがちです。

こうなることで、

肩は凝って、腰は張って、膝が痛くなりますから、

そうならないように、力の抜き方を覚えましょう。

 

③身体の使い方が上手

①や②ができていれば「身体の使い方が上手」

ということになりますが、

リラックスして重心移動が適切に行えている歩行では、

背中、臀部、裏腿の筋が適切に働きます。

前腿やふくらはぎは過度に使われませんのでほぐれていきますし、

身体全体の運動連鎖が適切に行われることによって、

全身の筋が適切な弾力を取り戻していきます。

 

歩けば歩くほどというと少々過大な表現ですが、

歩くほどに身体の状態が善くなるような印象です。

どこか特定の部位だけ凝ったり、張ったり、

痛くなったりすることはありません。

 

他のトレーニング種目も上手になる

歩き方が上手になってくると、

連鎖的に様々なトレーニング種目も

上手にできる可能性が高くなります。

 

これは筋の過度な緊張や、使いたい部位が使えないといった

エラーから解放されることによって起こることと推測されますが、

経験上歩き方がおかしい人はスクワットはお上手ではありませんし、

スクワットを中断して歩き方の練習をすれば

不思議とスクワットが上手にできるようになることもあります。

 

もちろん、この話は私の経験上の話ですから、

全ての方にまるまる当てはまるかは分かりません。

 

しかしながら確かなことは、

スクワットなどのトレーニング種目は

非常に特殊な運動であることに比べ、

歩行動作は日常に根差したものであるということであって、

例えばスクワットが上手にできることよりも、

ちゃんと歩けることの方が大切ということです。

 

歩き方がおかしい状態で、特殊な動きだけ上手になっても

あまり意味はないとも考えられますし、

歩き方さえちゃんとしていれば、

その上に成り立つ走り方やその他特殊な動きは、

歩き方がおかしい場合に比べれば早期に習得できると

考えてよいのではないでしょうか。

 

本当になりたい身体とは?

めっちゃムキムキで、あるいはヒップラインが整っているのに、

歩いたらなんか変……という身体よりも、

流れるように美しく歩ける身体の方が魅力的だと考えるのは、

やはり私が陸上部出身だからでしょうか?

 

どんなスタイルを目指すかによってプログラム内容は異なりますが、

そもそもちゃんと歩けない身体を放置したまま、

特定の筋だけに負荷を掛けるような真似は

しない方が無難だと考えています。

 

歩き方をチェックしてほしい!

という方がおられましたら

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