生涯を全うするその日まで運動するべき理由~前編
column
2020.11.03
- コラム
今回のコラムは前後編に分けてお届けします。
タイトルの通り、歳を重ねても運動を継続するべき理由を、
大阪堀江のパーソナルジムW-GYMの顧問医師が、
自信の経験も交えて分かりやすく解説をします。
※後編は11月7日(土)に更新予定です
我々の身体は年齢とともに老化していきますが、
ではある程度の歳以上になったら、
運動をする意味はないのでしょうか。
「もう私は歳だから、、今更、、」
というセリフはよく耳にしますが、
その思い込みは本当に正しいでしょうか。
僕は、以前老人ホームの入居者の診療を
担当していたことがあり、テレビを一日中見ているだけ
という方も少なくありませんでした。
サンプル数は少ないのですが、
老人ホームに入居されている方に3ヶ月間、
ストレッチやレジスタンストレーニングを実施した結果、
立ったり座ったり、手腕の作業能力、
身辺作業能力に改善が見られた上、
継続する意欲もあがったという報告があります。
そしてその平均年齢はなんと約78.5歳でした。
この研究の被検者はほとんどホーム内外での
歩行以外には定期的な運動を行っておらず、
自室にこもりがちな生活を送っていた人たちでした。
僕は老人ホームの診療をしているとき、
テレビを一日中見ていて活動性が低い人が多く、
運動することで病気罹患や認知機能低下の進行を
改善したりできるのではないか、と思ったものでした。
これは愛媛大学の研究チームが行ったもので、
研究者の方々も、同じような疑問をいだいたのでしょうね。
そしてそれは老人ホームだけの話ではなく、
我々のこの先の人生の過ごし方にも関わってきます。
そういった意味で希望のある研究だと思いました。