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夏の冷えにご用心

column

2021.07.08
  • コラム

先週木曜日更新のコラムでは、

夏は熱中症に気を付けましょう

と言う話を書きました。

 

7月!夏は熱中症にご用心

 

そりゃ夏ですから暑さには

気を付けましょうと言うのは当然です。

しかし夏は暑さと同時に

冷えにも気を付ける必要があるのです。

 

冷えは万病のもとと言いますから、

良かれと思って冷やしまくっていると

病気になるかも知れません。

 

平熱を高めよう

夏は暑いからと言って

シャワーだけで済ませがちですが、

夏は後述する様々な理由で

体が冷えていると捉えた方が良いです。

 

大前提として夏こそゆっくり

入浴をして体温を高めましょう。

 

ちなみに体温は37.5℃までは平熱です。

むしろ36.5℃を下回るようでは平熱としては低く、

細胞が十分に活動せず、

免疫も低下すると言われています。

 

お風呂に浸かると健康な人では

38℃ぐらいまで一時的に体温が高まりますが、

この時に例えばがん細胞を攻撃してくれる

NK細胞の働きが活発になるとされています。

 

平熱が低い人はそこまで体温を上げるのが

難しいですから、長期的に見て病気に

なりやすいと考えられるのです。

 

ではどの様な理由で身体は冷えてしまうのでしょうか?

夏特有の理由を見ていきましょう。

 

クーラーで冷える

夏の室内はとても冷えています。

ジムなどの運動する室内施設が

冷えているのはよいことかもしれませんが、

飲食店も百貨店もオフィスも

何処も彼処も震えるほど冷えています。

 

しかも場合によっては半そでやノースリーブ、

ハーフパンツやミニスカートなど、

肌の露出が多い服装で、

その冷えに晒されるわけですから、

冬よりも肌が冷えるなんてことはよくあることです。

 

また自宅でクーラーをつけることは

熱中症対策になりますので強くお勧めしますが、

冷やし過ぎは身体の冷えに繋がりますので、

ほどほどに冷やすようにしましょう。

 

またカーディガンやブランケットなどを活用し、

温度調節が出来るように工夫することも大切です。

 

特に手首、足首、首は冷えると

身体全体の冷えに直結しますので、

ロングソックスを履くとか、

長そでを羽織るとか、

首にタオルを巻くといった対策もおすすめです。

 

口呼吸で冷える

息を吸うと外気が身体の中に取り込まれます。

その外気が冷えていると

当然のように体内は冷えることとなります。

 

鼻から息を吸えばその空気は温まって

体内に取り込まれますが、

口から吸うと冷えた空気が

そのまま気管に触れることになります。

 

最近はマスク生活のせいで

口呼吸になっている人が多いのですが、

本来吸う息は鼻からです。

 

鼻から吸うことは外気を温めるだけでなく、

鼻毛のフィルターで菌が体内に入ることを防ぎますが、

口から吸うとその効果もなくなってしまいます。

 

体内が冷えていると身体が

菌と闘う能力も弱まりますから、

何もいいことはありません。

 

鼻呼吸は練習すれば誰でも取り戻すことのできる

自然な機能です。

意識して練習することをおすすめします。

 

食べ物や飲み物で冷える

夏はアイスやかき氷、

そして冷たいジュースが飲みたくなります。

食べ物もざるそばや

冷やし中華なんかが美味しい季節です。

 

ここまで読み進めて頂いた方は

お分かりのことと思いますが、

当然それらは身体を冷やします。

 

それらを食べたり飲んだりするなとは言いませんが、

食べ過ぎと飲み過ぎに注意しましょう。

 

特に冷房で冷えた室内にずっといるのであれば、

積極的に温かいものを食べることをおすすめします。

飲み物も常温以上の温度のものを

飲むようにしてみましょう。

 

冷たくて気持ちいいと感じる食べ物や飲み物は、

ご褒美的な扱いにするのが良いかも知れませんね。

 

動かないと冷える

これは夏に限った話ではありませんが、

筋肉が動かないと体温は下がっていきます。

 

特にデスクワーク等で座りっぱなしだと、

脚の筋が冷えます。

 

脚(下肢)の筋は、

筋全体の7割程度の量を占めると言われていますから、

ここが冷えると身体全体の冷えに繋がります。

 

対策としておすすめなのは、

こまめに身体を動かすことです。

 

10分に1回立ち上がるとか、

迷惑のない範囲で脚をゆするとか、

あしゆびをグーパーするとか、

とりあえず何かしら動かすだけで

冷えはかなり解消されます。

 

何かしら身体を動かすことは冷え以外にも、

例えば自律神経系の調整や、

エネルギー消費量の増加、

肩こりや腰痛の予防等にも効果が期待できます。

 

活発になろう!

何はともあれ活発なライフスタイルは

冷えの予防や解消はおろか、

私たちの人生をより良いものにしてくれるでしょう。

 

暑さと冷えの狭間で大変な夏ですが、

少しの工夫で快適に乗り越えられるものです。

自分の生活の中で改善できることがないか、

確認するところから始めましょう。

 

【代表トレーナー】

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