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悩めるデスクワーカーを救う話~肩が凝るのは肩だけの問題ではないことを理解すると身体は変わる

column

2024.07.20
  • コラム
  • 前田岳人

デスクワークのし過ぎでおかしくなる身体

デスクワークのし過ぎで身体がおかしくなるということは、感覚的になんとなくご理解頂けることかと思います。

 

身体が固まったぁ……とか、肩がバキバキや……ということを、現代人なら一度は経験しているはずです。

 

私の様に運動指導を生業にしていると、いわゆる事務系のお仕事をされている方に比べれば、パソコンに向かっている時間は圧倒的に少なくなりますが、それでも「こりゃ身体に悪いな」と思わざるを得ません。

 

だからと言って、高度に文明が発達した現代社会において、今さら電子デバイスを全て取っ払うことは不可能に近いと言えるでしょう。

私たちはこの時代を何とかして生き抜いていかなければならないのです。

「肩が凝ったら整骨院」で果たしてよいのか?

デジタル全盛の現世において、せめてものそういったデバイスから身体を離し、自然に触れたり心地よい運動をしたりすることが推奨されています。

アーシングとかデジタルデトックスという言葉もある程度浸透してきたように感じますし、過剰なデスクワークや画面の見過ぎが身体にとってよくないことだという認識は、ある意味では一般的になってきています。

 

しかし、それでも不調を訴える人の数は減っていないように感じます。

そうでなければ、街中にあれだけの整体院があるのはおかしいでしょう。

確かに例えば肩凝りへの一時的な対処法として整体院を利用することは、対処法のひとつです。

しかし問題は、同じ問題が繰り返されることにあって、「肩が凝ったら整体院」という散見される負のサイクルから脱することが大切です。

「自己内部探訪の旅」で身体の仕組みを知る

整体院にいって肩凝りがマシになったなら、次にすべきことはまた肩が凝るのを待つことではなく、肩が凝る前に出来ることを知っておくことです。

その為には、どのように身体がおかしくなるのかという仕組みを簡単にでも知ることです。

運動指導者や医者の様に詳しく知る必要はありません。

まずは簡単に知っておいて、簡単に対処できるようにしておくことです。

 

その為にW-GYMでは「自己内部探訪の旅」を推奨しているわけですが、この取り組みでひとつの鍵となるのは、身体の仕組みを簡単に知ることが出来ること。

今回はその一例として、過剰なデスクワークが身体に与える影響について、順を追って辿っていきます。

デスクワーカーの身体を探訪する

それではこれよりデスクワーカーの身体を巡る旅へとご招待。

 

デスクワークをしているということは、デスク(机)に向かって座っていることがほとんどでしょうから、そういう姿勢でいるということを前提に話を進めます。

 

まず、肘は曲がっているはず。

相当な老眼でも肘を伸ばしきってキーボードを叩くことはないでしょう。

 

そして手のひらは下を向いていますね?

まさか手の甲側でキーボードを触る人はいません。

 

この肘が曲がって手のひらが下を向いている状態。

この時点で身体は緊張状態となります。

リラックスした姿勢であれば、肘は伸び、手のひらは上を向くのです。

この状態で固まっていると、その影響は肩にもあらわれます

肩甲骨云々の問題も、この姿勢のせいかもしれませんね。

肩甲骨の動きが悪いからと言って、俗にいう「肩甲骨はがし」をしてもその時しかスッキリしないのはそのせいです。

(ちなみに肩甲骨ははがれません。はがれたら大怪我です)

 

肩甲骨は鎖骨と繋がっていて、鎖骨は胸骨(心臓マッサージで押す骨)に繋がります。

鎖骨と胸骨で形成される関節を胸鎖関節と言いますが、ここは一般的なイメージよりも良く動く関節です。

ここの動きが悪くなると、胸の筋肉の動きも悪くなります。

 

そして肋骨の動きが悪くなって、脊柱(背骨)の動きも悪くなります。

そもそもデスクワークの姿勢で頭の位置がまともな人はほとんどいませんから、脊柱に関してはそもそもその頭の影響で変なことになっているでしょう。

 

その影響で呼吸がしづらくなっているということは大いにあり得ます。

しかも胸の筋肉の動きが悪くなっているのですから、本来吸えるはずの空気が上手く吸えずに、呼吸が浅くなっています。

 

呼吸が浅くなると自律神経の働きが乱れます。

そもそもパソコンから発せられる光や、そもそもその仕事で交感神経が優位な状態が続いているので、呼吸は浅いでしょう。

呼吸が浅いと肋骨の動きが十分に出ませんので、身体は萎んでいきます。

 

しかも座っているのですから、下半身の血流はずっと悪い状態が続いています。

 

……と、この様に全身を巡る物語として身体を捉えると、例えば肩凝りという局所的な問題が、実は身体全体の問題であるということが分かってきます。

部分ではなく全体で捉えること

以上でデスクワーカーの身体を巡る旅は一旦お休み。

下半身の問題についてはまた別の記事で取り上げますね。

 

問題は、私たちは何かにつけ部分的に判断しがちであるということです。

もちろん部分的な対処が必要なことは多々あります。

ただ、身体をよりよい状態に導く為には、その対処に留まらず、全体を見渡せるように心掛けておくことであろうと考えています。

 

W-GYMではそういった意味では少し辛気臭いかも知れませんが、よく言えば噛めば噛むほど味のするパーソナルトレーニングセッションをご提供していると自信を持っています。

そういった、旨味のある取り組みをご希望の方は是非一度お越しください。

 

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