失われた弾力性を取り戻せ!~大阪堀江のW-GYM式運動メソッドを解説
column
- コラム
- 前原優人
Reclaim lost resilience(リクレイム・ロスト・レジリエンス)
直訳すると「失われた弾力性を取り戻す」という意味。
映画のタイトルみたい(笑)ですが、これはある種、W-GYMに与えられたミッションだと思っております。
と言いますのも、現代を生きる人々にとって失われた弾力性を取り戻すことは人生を大きく変えるかもしれないからです。
この度、その取り組みを「りくれじ」という名前でW-GYM式運動メソッドとして体系化されました。
今回のコラムでは私、契約トレーナーの前原から「弾力性を取り戻すとは?」について説明していきます。
りくれじの詳細についてはW-GYM代表トレーナー前田のnoteを参考にしてください。
弾力性とは?
弾力性とは、変形したものが元の形に戻ろうとするために働く力のことです。
ばねに力を加えると変形し、力を取り除くと元の形に戻るという性質。
この性質が、人間の筋肉にも備わっています。
この弾力性により筋肉を良い状態に保つことが出来ます。
しかし、座りっぱなしや立ちっぱなしで長時間同じ姿勢で止まり続けているとその弾力性はどんどん失われてしまいます。
弾力性が失われることで、様々な不調が引き起こされてしまいます。
弾力性が失われたらどうなる?
弾力性が失われるとどうなってしまうのでしょうか?
今回は生じる様々な不調の中から、自律神経の乱れ、体液の流れが悪くなる、身体の感覚が鈍くなってしまう、こころの状態に気付けなくなる、という4つの項目について解説していきます。
①自律神経系の乱れ
引っ張られたり、縮まったりすると、本来であれば、元に戻ろうとする力が働きます。
しかし、弾力性が失われてしまうと、引き伸ばされたまま、または縮こまったまま固まった状態になり、いずれにしても筋肉としては緊張状態になってしまいます。
筋肉が緊張状態になってしまうことにより興奮作用のある交感神経が過度に優位になり続けてしまいます。
自律神経系というのは本来、交感神経、副交感神経ともにどちらへ偏ることなく、バランス良く働く神経でありますが、交感神経ばかり優位になり続けてしまうと、そのバランスが崩れて緊張状態が長時間続いてしまい、身体は疲弊してしまいます。
これが、いわゆる「疲れやすい身体」に繋がります。
②体液の流れが悪くなる
身体は、体液の流れにより栄養の供給と老廃物の除去が行われています。
簡単に言うと、身体を動かすための栄養を体中に届けて、そこで出たゴミを回収して身体の外に排出するというイメージです。この流れには筋肉の弾力性が大きく影響しています。
筋肉の弾力性が失われてしまうと、筋肉に水分が不足している状態になり、筋肉内に流れている体液の流れが悪くなります。
乾いてしまってギシギシしているようなイメージですね。
その状態になることで、体液を流すためのポンプ機能も低下してしまいますので、栄養の供給が不足して、老廃物は回収されず体内に残ったままになります。
これにより、身体の重さやだるさが引き起こされてしまう事が考えられます。
③身体の感覚が鈍くなってしまう
整骨院やマッサージ店などに行かれた事のある方は、特に力を入れているつもりはないのに、「力を抜いてくださいね」と言われたことはありませんでしょうか?
これは、今自分の身体がどうなっているのかをキチンと認識出来ていないということです。
弾力性が失われてしまう事で、筋肉内に備わっている感覚センサーが鈍くなってしまいます。
筋肉が伸びすぎてしまっている、または力んで固くなっている、という状態に気付けないことになります。
また、今どんな動きになっているのかも適切に認識できないため、頭でイメージしている動きと実際になっている動きとでズレが生じてしまいます。
これが思っているように身体を動かせないという事です。
力んでいる状態が続き、思うように身体を動かせない……となると何かしらの不調が出てしまうのも容易に想像できますね。
また、筋肉の働きや状態により身体の形は形成されますので、身体の形(スタイル)にも影響があります。
その④「こころの状態に気付けなくなる」
こころの状態は必ずと言っていいほど身体の状態に現れると考えております。
先述したように身体の状態を適切に認識出来ていないという事は、こころの状態も適切に認識出来ていないということになります。
筋肉の弾力性が失われて緊張状態になってしまう事でこころも緊張してしまい、何も起きていないのに不安感に見舞われたり、気持ちが落ち着かったりするという事もあります。
些細なことで苛立ちを覚えてしまうことも、もしかしたら身体の状態が影響しているのかもしれません。
また、身体の状態がこころに影響を与えることも出来るため、身体の不調によりこころの不調を招いてしまっていることも考えられます。
身体が先かこころが先かどちらが起因しているかは分かりませんが、このようなところを少しずつ紐解いていくことが大切です。
身体の状態が良くなればこころの状態も良くなると考えておりますので、りくれじを通して、「なんだ、こんなことが影響して最近落ち着かなかったんだ。」と気付かれる方も多くいらっしゃいます。
弾力性を取り戻すことで人生を好転させる
このように筋肉の弾力性は神経系の働きや体内の状態、身体の形やこころの状態にまで幅広く影響を与えます。
今みなさまが抱えている悩みも筋肉の弾力性が影響しているかもしてません。
これをすれば万事解決ということはありませんが、身体にとって良い影響をもたらすことは間違いありません。
いずれにしても「取り戻す」がポイントです。
本来、筋肉の弾力性は元々備わっているものです。
それが、日常生活などが原因で一時的に失われてしまっているだけなので、それを再び取り戻せば良いわけです。
新たに会得するものではなく、元々持っていたものを再び取り戻すだけなので誰にだって出来ます。
まずは自分の身体が今どんな事になっているのかに気付くという事が大切です。
しかしそれは実際に自分自身で身体を動かさないと分からないことです。
最初は上手く動かせない事があって当然ですから、自分の身体を改めて知っていくことも楽しみながらまずは身体を動かしてみましょう!