何かを始めるにあたって必要な能力
column
- コラム
W-GYM顧問医師は超アグレッシブ!
やりたいことがあったらすぐにチャレンジします。
そして、運動のことで分からないことがあれば
(例えば身体の使い方など)
すぐに専門家である代表トレーナーに相談しに来ます。
実はこの行動には科学的根拠の裏付けがあったのです。
20%の法則を知っていますか?
厳密に20%ではなくても、いいのですが、
例えば会社の売上の8割は、
全従業員のうちの2割で生み出しているなどといった、
経済におけるいわば経験則です。
もちろんさまざまな領域に当てはめるには無理があり
強い科学的根拠があるわけではありませんが、
わかりやすいと思って取り上げました。
1万時間の法則というのもあって、
何事も一流になるにはそれくらいの
練習時間が必要であるという法則ですが、
それは現在正しくないのではないかという反証もあります。
私がここで言いたいのは、
新しい技能を体得するとき、
実は、練習時間は技術を体得するのに
それほどウエイトを締めていない可能性もあるということと、
その領域を学習するのに不可欠な能力を効率よく吸収していけば、
上達にさほど時間がかからないかもしれないということです。
もちろん基準となる技術のレベルにもよりますが。
新しい技術の習得には、年齢が若いほどいいことがわかっていますが、
そうはいっても、おとなになって興味が湧いてきた、
どうしてもやってみたいと思うものはありますよね。
短期間で上達して、成長を実感できれば、
きつい練習に耐えて同じレベルに達するのであれば、
そのほうがいいに決まっています。
そのためには、全体としては割合が小さいが、
エッセンシャルな内容を素早く会得していき、
上達してきたら、徐々に残りの知識や
具体的なケースで柔軟性をつけていく、
このように考えると、一流とまでは行かないけれど、
初心者よりは明らかにうまく、楽しめます。
運動をしたいと思っているけれど、未経験で、
やり方がわからないと躊躇している方に
使えるのではないでしょうか。
エッセンシャルな能力は割合として多くはありませんし、
ワーキングメモリに負荷がかかりにくいのです。
つまり、この能力を見出していくというのが
技能の会得全般に言えることです。
それを応用して学習を効率化すると、
なんと20時間で大抵のものはある程度のレベルまでに
達せられるという方法論を提唱している人もいます。
自分のしたい運動があったら、
それを早く上達するには何が調べてみて、
先生についてもらったり、本で知識を得たりして、
準備しておきましょう。
大人はそれができます。
ちなみに僕は先日トレーナーの前田さんのセッションで、
ボールの投げ方、ラケットの振り方を教えてもらいました。
目からうろこでした。
今まで、理にかなったボールの投げ方、
ラケットの振り方を一回もやったことがなかったのです。
でも、理屈がわかる今、
小学生のときよりも効率的かもしれないという実感があります。
いつになっても始めるのは遅くないですし、
恥ずかしくもありません。
ぜひみなさんも始めたいことを始めてみましょう。