早起きは三文の得?
column
- コラム
かねてより、成功している起業家は
みんな早起きとまことしやかに言い伝えられています。
早起きは三文の得(徳)ということわざもあります。
それを鵜呑みにして早朝から社員に仕事場の掃除を
させる会社もありますよね。
確かに朝の時間を有効利用するのは大切です。
しかしそれは、朝型のクロノタイプ
(朝早く起きる睡眠のタイプ)
を持っている人以外にとっては
意味がないどころか逆効果かもしれません。
早ければいいわけではない?
朝起きる時にはコルチゾールという
ステロイドホルモンが分泌され覚醒します。
このコルチゾールは朝7時以前に起きると、
高いレベルのまま持続してしまい、
慢性疲労に繋がってしまうことがわかっています。
集中力は一時的に高まりますが、
1日の終わりに消耗し、
イライラなどが増えてしまうということです。
つまり朝起きるのが早ければ早いほどいいとは
言えないのではないか?ということになります。
同じ睡眠時間でも……
これは私個人の経験です。
私は3年間ほど5時に起床する生活をしており、
この時は寝る前にヘロヘロになってしまっていました。
しかし睡眠時間は同じでも8時ごろ起きると、
寝る前まで集中力が持続し、
ヘロヘロになることはありませんでした。
今では自分の一番起きたい時に
起床するようにしましたが、
ヘロヘロになることは全くなくなりました。
私にとって5時起床という
早起きは三文の得ではなかったのです。
自分のリズムを!
有名な実業家の生活をそのまま真似ても、
仕事がバリバリできて、
大金持ちになれるわけではありません。
クロノタイプが朝型なのか夜型なのか、
これは人によって異なります。
結局は自分のリズムに沿って生活することが
仕事の効率アップにとって大切なのです。
自分の体の声を置き去りにしても、
結局効率は上がりません。
良かれと思ってあまりにも早い時間に起きて、
疲れが溜まってしまっているなら、
自分のリズムを取り戻してあげましょう。
【顧問医師】