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音楽と体

2022.4.12

音楽によって気分が変わるというのは

誰しも経験があることだと思います。

実は気分の変化と相まって、

実際に心拍数や呼吸数、血圧まで

変わることがわかっています。

今回はそんな音楽と体の関係について

ご紹介して参ります。

 

音楽と体

興奮する音楽は心拍数や呼吸数が上昇し、

リラックスさせる音楽は血圧が下がります。

これは、自律神経による作用だとされています。

 

では、変化をもたらす曲の特徴とは?

安静時心拍数より大幅にテンポが速い曲だと、

心拍数が上昇する特徴があるとのことです。

これらもなんとなく、経験があるような気がしますね。

 

実はホルモン(ストレスホルモンのコルチゾールなど)も

音楽によって変わるという研究結果もあるようです。

ただしこれに関してはあまり調査が多くないようです。

一般的に自律神経は素早い反応であるのに対して、

コルチゾールなどのホルモンの分泌は

若干遅いものの長期的な作用があります。

 

「音楽は自律神経に関わる短期的な反応としては

体に良い作用を与えると考えられるが、

ホルモンの分泌という長期的な視点で見ると、

音楽の効果だけで健康得るのは難しい」

という主旨のコメントしている研究者もいます。

なかなか興味深い話ですよね。

 

日常での音楽の活用

これまで見てきたように、

音楽と体の関係を日常に生かすならば、

自律神経系の話にフォーカスした方が良いでしょう。

 

現代人は自律神経系の興奮を司る交感神経系

優位に働く時間が長くなりがちで、

リラックスを司る副交感神経系の活動を

促進する必要がある場合が多いものです。

 

副交感神経系を優位にする為には、

深呼吸をしたり入浴をしたりするのが

オススメです。

しかしハードな仕事等で気分が高まって疲れたり、

覚醒が強くなったりしていると、

深呼吸や入浴だけではいまいち

効果を感じられないということがあります。

それぐらい心身が緊張しているということですね。

 

そういった時には音楽の力を借りて、

一時的に体の状態を変えることができます。

 

私は落ち着きたい時は、スマホの中の

「リラックス」というリストの曲をループさせて、

瞑想タイムを作るようにしています。

 

ポイントは、その曲を聴きたいと思っていなくても、

強制的に、無理矢理再生することです。

普通音楽なんて聴きたいときに聴けばいいのですが、

これは自律神経系の働きを正常化する為の

アクションなので背に腹は代えられません。

 

しかし“強制的に”音楽を聴いたのに、

しばらくするとお風呂から戻ってきたくらい、

ほっこり落ち着いているなんてことは

しばしばあります。

 

長期的な効果がどれだけあるかは微妙だとしても

こういう時は一時的にも効果を得る必要があります。

気分が変わらない、体が緊張している時などは

音楽の力を借りて整えるようにしてみては

いかがでしょうか?

個人的にはとてもオススメです!

 

【顧問医師】

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