冷え症②
column
- コラム
引き続き冷え症のお話
冷え症について医学的な考察が
まともにされていないというお話を
前回のコラムでご紹介をしています。
今回のコラムはそんな冷え症について、
引き続き個人的な考察をご紹介します。
※前回の記事はこちらからご確認ください。
筋トレで冷え症改善?
前回ご紹介した以外の冷え症の原因として、
体の熱産生が少なくなっている
ということが考えられます。
筋トレで筋肉量が多くなると
筋グリコーゲンからの熱産生が上がって、
安静時の体温が上がることがわかっています。
つまり、筋トレすると冷え症が
よくなったように思えるのは、
トレーニングで大きくなった筋肉から
多くの熱がでるからといえます。
痩せた人や、女性に冷え症が多いのは
そのためかもしれません。
有酸素運動で冷え症改善?
病的に手や指先が冷たい患者さんもいます。
この様な方は病気で血液の循環が滞っていて
外気で冷えてしまう状態であることがあります。
(これを末梢冷感と呼んでいます。)
冷たいというのが循環が滞っている状態とすると、
血液の循環を増やせばいいということになります。
具体的な手法のひとつとして参考になるのは
有酸素運動です。
有酸素運動取り入れた4日目ごろに
血液量が増えることが分かっています。
これで冷えにくくなる可能性はあります。
個人的には年々、経験的に、寒いと感じたら
身体少し動かせばすみやかに寒くなくなります。
これも交感神経が上がって
循環が良くなるからかもしれません。
褐色脂肪細胞を活性化させる
熱産生は、筋肉のほかに、
褐色脂肪細胞という熱産生に
特化した細胞で行われます。
赤ちゃんはこの細胞が多いのですが、
年齢によって減少していきます。
でも寒い場所にしばらくいると、
褐色脂肪細胞は活性化されます。
(画像で見えることもあります)
お風呂上がりに冷水シャワーをすることでも
褐色脂肪細胞が活性化することが
分かっています。
これにより、体温が保持される
という研究結果があるのです。
実際に僕も試していますが、
本当に湯冷めすることがなくなりました。
風呂上りは全く寒くありません。
食べ物や飲み物からも冷える?
冷え症はもしかしたら
食べ物や飲み物が原因かもしれません。
例えばコーヒーを飲むと、
カフェインで血管が締まるので、
指先や足が冷たくなりやすくなります。
冷え症でコーヒー好きという方は、
少し控えてみるのもひとつですね。
いかがだったでしょうか。
冷え症に悩まされている方は
ぜひ色々と試してみてください。
【顧問医師】