不屈の精神の作り方~前編~
column
2020.09.29
- コラム
フリーター23歳男。
それまで勉強がとても嫌いだったが、
安定した収入を得たいと思って、
手っ取り早く大学に入ることを思い立った。
いざ受験勉強を始めようとしても、
1日の勉強時間は数時間位で、
全然やる気が起こらないし、
そもそもやれるという自信もない。
秋に差し掛かった9月ごろ、大阪の友達から、
「だんじり祭の引手をやらないか」
というお誘いが来た。
(だんじり祭とは、秋ごろに行われる、
だんじりと言われる山車を町中で走って引き回す祭りで、
勢いが強くて事故になることもある大変激しい祭り。)
朝の4時から夜の10時までぶっ続けて引き続けた。
走破距離は一日数十キロほど。
これは運動不足の身体にはこたえた、
身体中が痛くて、耐えながら走っていて、
足の疲労が限界だと思っても、
またさらに全速力で走らなきゃいけない時が来る。
自分にはこれ以上無理と何度も思った。
祭りが終わって勉強を再開し、
それまでとは打って変わって
一日10時間以上の勉強に集中し、
偏差値も2倍に上がって、
翌春にはめでたく大学に合格することになる。
このフリーターとは僕(W-GYM顧問医師) のことです。
諦めずに努力すれば何でもかなうというのは、
いつも当てはまるわけではありませんが、
自分でなんとかできる状況において、
諦めたいけれど、諦めないほうが
結果的にはいいという状況は起こりますよね。
言うのは易しで、そのときになったら、
激しい心の葛藤があるはずです。
できれば、諦めないで何かを手に入れたい、
しかしその心の葛藤に打ち勝つ力は
どうすれば鍛えられるのでしょうか。
それは限界を超える(と自分が思っている)
運動をやり遂げる経験です。