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押し込められるダメージ

2021.6.12

自分が住んでいる町がせせこましかったり、

家が狭かったり、通勤も日常的に満員電車だったり

することはありませんか?

 

今回紹介するのは、人が密で狭い環境にいると、

知らず知らずのうちに

脳を蝕んでいるのではないかという報告です。

 

動物実験で押し込んでみる

半世紀以上前なので、

今では到底できない実験かもしれませんが、

動物行動学の研究で、猫を以上に混雑した環境に

何匹も押し込めたらどうなるか実験をしました。

 

猫は横暴になり、いじめっ子集団と

化したということです。

 

また、ラットを同様の環境で押し込めたところ、

巣作りの方法を忘れ、

なんと!

自分の身体を食べ始めたということです。

 

人間が押し込まれると?

では、人間ではどうなるかというと、

狭いところに押し込める実験は

倫理的にできないですよね。

 

したがって、都市に住んでいる人と

そうでない人の比較という分析が参考になります。

 

都市に住んでいると、

不安障害になる確率が21%、

気分障害が39%増加し、

統合失調症が倍増することが分かりました。

 

さらに、脳の中の恐怖心やストレスを

つかさどる部位が活性化することが分かりました。

どうやら、密な環境にいると、

脳にダメージを与えるようですね。

 

引っ越しのとき参考に!

この研究をみて、

僕の経験でも思い当たる節があります。

僕が東京で大学生だったころは、

通学往復6時間で、日本有数の乗車率を誇る

超満員路線が含まれていました。

 

さらに、大学も都内で有数の学生数がおり、

講義室は満員でしたし、食事時になると、

学食はもちろん、あろうことか

近所のマクドナルドまで満員となっていました。

 

当時、頭の中が常に何か騒がしい感じが

していたのを覚えています。

 

意外といつもいる環境が

原因だったりするのかもしれません。

 

皆さんにも、引っ越しで物件を比較するとき、

周りの環境を見て決めたいとき、

結構有用と思います。

ぜひ使ってみてください。

 

【顧問医師】

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