筋肉を揺らそう
column
- コラム
俗にいう筋トレをすると「筋肉が硬くなる」
というイメージを持たれている方が多いようですが、
それはあまりいいイメージではありません。
今回はそんな筋肉の性質に迫ります。
筋の分類
ここで言う「筋肉」は
正確には「骨格筋」と言います。
ちなみに「筋肉」と言うのは俗称で、
「筋」と言うのが正確です。
「筋」には「骨格筋」以外に、
心臓の筋である「心筋」と、
その他内臓を動かす「内臓筋」の
3つに分類されます。
この中で唯一自分の意思で(随意的に)
動かせるのが「骨格筋」で、
「随意筋」と言う分類をされることがあります。
当たり前ですが「心筋」と
「内臓筋」は不随意筋です。
何かに反応して心臓の鼓動が速くなったり、
内臓から何かが分泌されたりということは
私たちの意思とは関係ありません。
骨格筋と心筋は似ている
そういうわけで私たち
医療従事者でない人間が扱えるのは、
唯一自らの意思で動かすことのできる
「骨格筋」ということになるのですが、
実はこの「骨格筋」と「心筋」は
似た様な構造をしています。
「内臓筋」はそんなに激しく
動くことがないのですが、
「骨格筋」と「心筋」は力強く
動いてくれる必要があるのです。
なので構造が似ています。
そう考えると「骨格筋」と「心筋」は
役割こそ当然異なるにしても、
動き方は似ているはずだということになります。
詳しい話は置きますが、
心臓は拍動するものですから
「心筋」はその拍動の一端を
担っているということになります。
心臓はしなやかに拍動してくれないと困ります。
タイミングがずれたり、急に休んだり、
そんなことが起こったら生命に差し障るのですから。
骨格筋が力んでない?
さて、そんな風に考えていくと、
「心筋」と似た様な構造をしている
「骨格筋」を鍛える時、
つまり俗にいう筋トレをする時に
とりあえず力んでしまうというのは、
どうも良くないように思わないでしょうか?
事実、ただ力む様な動きは、
しなやかでリズミカルな身体の動きとは
全く異なるものです。
優れたスポーツ選手は弾むように身体が動くものです。
ボディビルダーにしても
動きそのものは非常にしなやかですし、
「骨格筋」は力を入れればカタいですが、
リラックスしている時は
驚くほど柔らかな触感なのです。
骨格筋を揺らそう
例えば仰向けで寝転がって、
誰かに足先を揺らす様に動かされると、
全身までその揺れが繋がっていくものです。
その揺れが繋がっていかない場合、
例えば腰辺りで揺れが止まる人は
もしかしたら腰痛があるかもしれません。
リラックス状態にもかかわらず
揺れない「骨格筋」は、「心筋」の不具合ほど
生命に直結するわけではありませんが、
身体が痛いとか、重だるいとか、なんだかだるい
といった不定愁訴に繋がるものです。
季節の変わり目で、特に寒くなってくると
「骨格筋」がグッと力んでしまうものですが、
それが実は体液の巡りを阻害して、
余計に身体を冷えやすくしているという話もあります。
W-GYMではそんな「骨格筋」の揺らぎを
非常に大切にしています。
一般的なパーソナルトレーニングのイメージとは
異なるかも知れませんが、
是非知って頂きたい感覚なので、
宜しければお試しにお越しくださいませ。
【代表トレーナー】