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音楽とリハビリ

column

2022.05.11
  • コラム

皆さんはリハビリのご経験はありますか?

ご経験のある方は体感されたかと思いますが、

リハビリは適切に行えばかなり効果的です。

しかし患者さんは病気や怪我になった上に、

その後かなりの時間をかけて

体の動きを習慣的に変えていかなければならないので

地味で結構大変です。

 

さて、そもそも言葉の定義を改めてご紹介しましょう。

脳卒中の後や、骨折や怪我の後に動かし方を変えて、

脳の機能や体の動きを変える療法のことを

理学療法と呼びます。

この理学療法の他にいろいろな療法と合わせて

可能な限り元通り暮らせるようにする取り組みを

リハビリテーション、略してリハビリと言います。

 

今回はそんなリハビリと音楽の関係について迫ります。

ただしリハビリは医療行為であって、

当店で実施できるものではありません。

よってご参考までに読み進めて頂けますと幸いです。

 

音楽とリハビリ

今回ご紹介するのは脳卒中患者へのリハビリです。

従来の理学療法のみを受けた患者と、

加えて音楽療法を受けた患者を比較しました。

その結果音楽療法も行った患者の方が、

麻痺の程度が減少し動作の速度と範囲が

増加したことがわかりました。

 

全体のセッションを等しくした場合でも、

効果が認められているので

単純に音楽療法を追加したからよかった

というわけではなく効果が実際にあると思われます。

 

ところで行われた音楽療法はどんなものだったのか?

これは療法士が何かを演奏して、

患者がそれを真似するだけです。

最も簡単なのは1音だけを、

2回連続で叩くなどをします。

慣れてきたらどんどん難易度を上げて、

童謡や民謡まで演奏できるようにします。

最初は麻痺した手だけで行い

最終的には両手を使って演奏します。

 

理学療法の種類にもよるので、

一概にこれが全てではありませんが

なかなか興味深い結果だと感じています。

 

知人の療法士に聞いてみたところ、

リハビリはモチベーションがかなり大事だそうです。

ですから動作の学習もさることながら、

リハビリのモチベーションも上がったことが

奏功したのかもしれませんね。

 

やはり何かにつけて音楽の力を借りる

というのは有効のようです。

 

【顧問医師】

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