「とんでも健康法」の見抜き方
column
- コラム
仕事柄、日々お客様の心身がより良い方向へ向かうように
色々と情報をインプットするのですが、
怪しげな健康法というのでしょうか、
「〇〇式ダイエット」とか、
「〇〇するだけで痩せる」とか、
「最強のサプリメント」とか、
中には
「着るだけで痩せる」とか、
色々と出てくるものですね。
さて、私はこれらを、
「とんでも健康法」
と呼んでいます。
最近では
「血液クレンジング」
ですかね。
あれは理科を勉強しなおしてください。
大阪は堀江に店舗を構えていますが、
例えば心斎橋駅や難波駅や四ツ橋駅などから
歩いて店舗へ出向いていると、その道にもまぁ色々あります。
W-GYMはいわゆる「3か月でダイエット!」みたいなことを
推奨しているジムではありませんので、
誰がどの様な商売をしているのかはあまり興味がありません。
興味があるとすれば、そういったとんでも健康法に踊らされてしまう
一般ユーザーの皆様の身体が心配だということです。
「とんでも健康法から国民を守る党」でも創りますか。(嘘ですよ)
効果がないだけなら、お金がもったいないという問題ぐらいですが、
実は体に悪影響があるとしたらお金を出して体を壊すという
全くもって望んでいない結果を生んでしまいます。
そこで今回は、「とんでも健康法」の見抜き方をご紹介します。
①写真を使ったビフォーアフター
これは2018年頃から厚生労働省の省令により、
ビフォーアフターの比較写真を広告として使用することが
原則禁止されています。
医療法でも虚偽もしくは誇大広告は禁止されています。
個人のInstagramに載せるのは勝手ですが、
ビジネス使いしてはいけないということです。
中には「そんな省令や法律知らなかった」という
広告主がいるかも知れませんが、
そんな人に体を預けてはいけません。
本当に結果が出るのであれば、勝手に口コミで広がりますし、
店の前や店のSNSアカウントなどで大々的に前後比較写真を
広告として利用しているところは
胡散臭いと思った方が良いでしょう。
②「〇〇するだけで」系広告
こちらも誇大広告で随時摘発されているケースが多いものですが、
基本的に偏った手法、すなわち「〇〇するだけで」の様な手法は、
例えば体重を落とすことには一定の効果があったとしても、
その他に健康被害がでるパターンが多いのです。
糖質制限などが良い例で、確かに糖質過多の食生活は
栄養素が偏っていますから「糖質を減らしましょう」
というロジックが当てはまりますが、
完全な糖質カットに踏み切るのは
あまりにも飛躍した理論であると考えざるを得ません。
何故なら糖質は三大栄養素を構成する重要な栄養素だからです。
カットすることで一時的に体重を落とすことは可能ですが、
恐らくそもそも長続きしないし、三大栄養素のうち重要な一つが
抜け落ちていくわけですから栄養不足に陥ります。
ですので、食事に関して極端なことを言っている健康法は、
かなりの確率で「とんでも健康法」と言えるでしょう。
運動手法においてもそうです。
「〇〇さえしておけば痩せる」なんてことはまずありません。
「絶対」とかそういう文言も気を付けるポイントですね。
私も多くのお客様を相手に
パーソナルトレーニングを担当していますが、
人の身体は人それぞれ違います。当たり前ですがね。
万人に当てはまる「考え方」はあっても「手法」はありません。
その人がどんな生活スタイルなのか、どんな性格なのか、
その辺りをしっかり分析した上で
「自分なりの手法」を身に着けていく必要があります。
③サプリメント
②にも共通する話ですが、サプリメントを飲むだけで
体が変わるなんて、そんな夢のような話はありません。
サプリメントは「栄養補助食品」であってあくまでもサポート役。
サプリメントだけ飲んでいて痩せたとしたら、恐らく劇薬です。
代償に死んでしまうかもしれません。
またサプリメントについては別記事でアップしようと思いますが、
「最新の」というものには注意が必要です。
新しいものは魅力的ですが、新しいものはデータが少ないですよね。
そういう思考が大切です。
芸能人が飲んでいるから飲む?あなたは誰ですか?
という厳しい話です。
以上、かなり辛口のコラムとなってしまいましたが、
世の中にはびこる「とんでも健康法」は、
多くの場合あなたを幸せにすることを目的としていません。
彼らの金儲けが目的です。
加担するのはご自由に。
しかし、身体を大切にしてください。